書籍紹介:【図説東洋医学 基礎編】 と 東西両医学の特質と長短について・・・

最近、東洋医学に関心を持つセラピストが増えてきています。最近、東洋医学に関心を持つセラピストが増えてきています。
私の知り合いのセラピストの女性。
中国式のスイナの用法を解説するDVDを買って勉強してました。技術的なことは本から学ぶよりも、映像のほうがわかりやすいですよね。ただ映像を観て真似ているつもりが、なかなかうまくいかないときもある。
ちょっと指導を受けられれば、「あっ、そうか!そうすればいいんだ!!」ということもあります。
やはりやる気のある同業者の皆様は、自学研鑽を怠らずに前進してますね。

 

最近は東洋医学系の上質紙でわかりやすく書かれた本が多数出ています。私も「東洋医学の一般書」を数冊買って参考にさせていただきました。ですが不思議なほど、これをそのまま実際に施術の場で活かせるかというと、そうとはいえなさそうな内容の薄さです。当然と言えば当然です。一般書ですから。オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の 教科書

なので、今度は専門書と言えるような東洋医学の入門書を手に入れました。するとコンパクトにまとめてあり、わかりやすいにもかかわらず、何度読んでも頭に残らなくて。 ^ー^;;
中医学入門
中医学ってなんだろう 1 人間のしくみ


時間ばかりが浪費されて徒労に終わっていく日々を、焦りながら向かえていました。

 

 


そのようなおりに、もう東洋医学の本はこれで最後と腹をくくり買った本が以下に。
図説東洋医学 基礎編

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜商品の説明初心者向けの本が少ないなかで、図解を見るだけである程度東洋医学の原則を理解できることが意図されています。東洋医学の起源から発展の経緯を紹介し、基礎理論である陰陽五行の概略、臓腑、営衛気血の解説、さらに診断から治療までを含む構成となっており、漢方全体の見方、考え方を知るための良書です。多くの専門家が推奨していることが裏付けるように、知識を得れば得るほど、価値の高さがわかる本です。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 


こちらの本は書店で立ち読みをしていて、とてもラフなイラストで一般レベルを越えた内容をわかりやすく解説していそうな気がして。気になっていた本です。
実際に東洋医学を使えるレベルでというとこれだけでは不足も多い概説が主なものですが、東洋医学の一般書にはない専門書レベルの大切な内容が図説でわかりやすく載せてあります。私は無理せず、この本を楽しみながら眺めるようにして、少しずつ東洋医学に馴染んでいこうと思いました。

この本は大判で税込で5000円を超えますが、アマゾンのカスタマーレビューにありますように、専門的に東洋医学の勉強をしたい人にはオススメです。 ^-^


そしてこの本のなかに下のような表を見つけました。
東西両医学の特質と長短.jpg

東洋医学側の、・哲学的 ・内科的 ・体質予防 ・液体病理学なとの特質をみていたとき。。。

ざっくりと西洋医学東洋医学の違いを分かっているつもりだったのが、まったく本質的な違いに気づいていなかったということを思い知らされました。
東洋医学の内容に腑に落ちて仕事の上での使いようが得心できたまではいきませんが、少しずつすっきりしてきました。
そうか、、、医学が後で、哲学が先なんだ。
確かに東洋医学易経から生じた陰陽の考えも特徴的ですし、内科的な見方が主流を占めて臓腑を機能で観ていく考えも。臓腑を機能で見るというのは、東洋医学のテキストをみると、私が内臓マニピュレーションのような施術技術を学ぶためのテキストに臓器のリアルな写真が掲載されているわけではない。そこには五臓のそれぞれの機能が解説してあるという部分がメインで話が進行されていくわけで。

私には内臓の不調を改善させる手技の内臓マニュピレーションもしかり。お客様がどのような訴えをなさるかを聞いて、それに対応する問題をテキストの内容を思い出して、そこを上回る複雑な内容であれば推理推測をして回答をだして施術に移る。
それが私にとって、通常の施術の流れで、そのときにお客様の状態を触って・観て・情報を得て脳内に3Dの像を思い描いて、その像をぐるぐる回していたときに気になる点が出てくるのです。かなりリアルな像が私の中では描かれて、クローズアップしたり、引きで見たり。するとアライメントのずれや、熱感や、変位や、なんらかの違和感を感じてくる。それがわかれば、実際に再度、その違和感部分を手でチェックして問題があるか確認をして、そしてそちらにアプローチするのです。
その時点では対応できる手技方法がない場合であれば(これは、個別具体の対応を考える先生ならば臨床上よくあることだと思います)次回までにそのやり方をしっかり考え出しておくようにする。そしていくつもある理想像に近づくための壁を付き崩して前進していくようなものです。


長年にかけて私の脳内に触覚をともなった立体図視する機能を育ててきたため、東洋医学でいう内科的な「臓器の機能」という概念を締め出していたようです。


西洋医学でいう臓器の定義と、東洋医学で言う臓器の定義は、 イコールではありません。
私がここがわからなかったときには、とまどったというより、それ以上の得体のしれないものとしての違和感がありました。


ただ確かに東洋医学の臓器の定義は、西洋医学より包括的で広域まで影響が及ぶという考えを採用したときに興味深い治療ができるようになります。
たとえば12経絡のなかの胃に関係する経絡に属する経穴を押して、胃の動きを良くするということができる。これは五臓の機能とは違う話ではありますが、西洋医学の考えでは「結果は出るが、原理はよくわからないな」ということでしょう。
そこをうまく東洋医学では再現性ある形で解説することができます。

東洋哲学として陰陽五行説等を得てみて、その後に東洋医学としてその機能的な言い表し表現が可能なツールで人体を観ていくことで、、、、。
と考えるようにしたほうが、すんなり、私の頭の中に東洋医学の記憶すべき項目も覚えられそうな気がしてきました。