頸動脈の管が細いか、太くて充実しているか。
私の知り合いのお医者様に、
「あの患者さんは頸動脈の管が太くて充実しているから。
おそらく認知症にはなりづらいだろう」
そのような話を小耳に挟んだことがあります。
私の母が存命中に、そのお医者さんが母の頸動脈に手を当ててみてくださったとき、
「あなたはね、認知症にはならないよ」
と笑顔でいってくれた。
そのことを母は、なんどもうれしそうに語っていたことを覚えています。
そのお医者様のいう通り、
最後までしっかりとした状況でありました。
脳への血流量が潤沢であることは、
脳機能の働きと関係があるのでしょう。
人それぞれ、顔も違うし身長も体重も、生まれた場所も違うわけで。。。
いわんや、それぞれの【 血管の太さ 】も違うのです。
それぞれの持って生まれた違いがあらわれています。
私はというと、比較的に頸動脈の太い細いの太さの状態は、
細すぎてはいないが、じゃっかん身長からすれば太いとも言えない。
自分で頸動脈を診て、そのようにわかります。
そして左首筋奥に、しこりとしてはよろしくない状態といえるものがあります。
それは施術をし続けてきた今までが、好むと好まざると選ぶこともできないまま、
上半身が前傾状態で一日の大半を過ごすことが続いてきたことによるツケでしょう。
仕事として真剣な気持ちでがんばっているとき。
もっと自身の状態をモニターしなければと思いつつも、
自分をないがしろにしてお客様へ集中しすぎることもあったためでしょう。
施術をし始めた当初は、
そのような首筋のしこりが肥大しすぎて、
円形脱毛症になってみたり、
精神的にも行き詰ることもあったり。
生きた心地がしないときを何年か過ごしたことがありました。
そのときと比べれば、いまは天国のようなものです。
ですが油断はできません。
年齢が高まっていくにつれて、
体内の水分量の減少やコラーゲン組織の生成力の低下などから、
過剰に左側頸動脈中ほどと、右側頸動脈下方に詰まりが強まれば、
脳への血流が首の凝りで阻害され、
その状態が継続して脳に組織の再生可能エネルギーの供給が減少するなら。
母の頸動脈のチェックをしていただいたお医者様のいった、
「頸動脈に詰まりがでて、脳機能、ひいては脳組織の状態維持によくないものだ」
という部類へと突入することでしょう。
左側の手の脈状を「血管への筋硬化した部位が圧迫して流れを阻害する」という、
もっともシンプルでいて、よくありがちな場合を対処するために、関節を狙います。
それは関節部分は曲げ伸ばしという動きが大きくて負荷の蓄積がでやすいためです。
いまは、ベン石温熱器を2個同時に使って、上下で挟みこんだり、同一経絡上、または同一筋肉の上下の腱上にリリースをかけて行く。
そうするとリリースがおきやすくなるということもわかってきました。
たとえば肘の蝶番的な?(正確に言うと蝶番関節ではないのですが)部分は、
とてもよく大きなしこりがたまりやすいのです。
ここは利き手ではない左手よりも、利き手の右側の肘に奥まったところまで凝りが入り込む。
右利きの人のパターンとして、しこり量の大小はともかく、
腕と胸の付け根は、左側胸郭部分自体が詰まって委縮して固定化されてしまいやすい傾向があります。
左側胸郭部分とは心臓部に関係する肋骨や肋軟骨や胸骨にも影響がみえることもしばしばあります。
この左側胸郭部の”詰まり”を解除していくと、解除の増加に比して左側脈状が良くなっていくこともありました。
「なんだ、物理的な阻害要因として、筋膜がリリースしきれていなかったのか」という、
私としては大変に申し訳ないところです。
日夜、リリースのし方やポイントなどの要点を考えて、いまもその研究を積み重ねている発展中であります。
その腕の脈を改善することのリリース方法の手がかりを得て、
首筋の頸動脈に関する周囲の圧迫して脳への血行阻害をさせるような部分を緩めることができないか。
これもまたベン石温熱器を2つ同時に使って、リリースを研究しています。
自分自身に対してのリリースをおこなう研究ですが、
わかったことがありました。
頸動脈を緩めるには、首の全体が緩まなければならない。
それで十分に時間をかけて首を緩めようとしたのですが、
私が想定した以上に戻りが速く訪れるのです。
つまり、午前中に解いた部位が、その日の星が出るころには硬さがでてきているのです。
それは4~5回ほど繰り返しても、同様な戻りが見受けられます。
もちろん徐々にリリース回数が増せば、首全体のゆるみは上向いてきてはいますが、
戻りのあり方を客観視すれば、何かに悪方向へと引っ張られているのは明らかでしょう。
早い話、結果、スキャナー取り込み作業を根をつめすぎて、
手先や足先が、その後に冷たくなる状態が続いていたのですが、
その左右ある【手首】【足首】という『首と呼ばれる部分』が、
頚部の状態を引っ張って悪化させていたというのがわかりました。
手首、足首を、皮膚がめくれるくらいの状態に追い込んでリリースをしていく過程で、
改めて、頚部の首と、手足の手首と足首の深い関連性が見えてきたわけです。
先だって、スマーティという遠赤外線ドーム型サウナに長時間入り、
ブロックテクニックというくさび状のブロックを骨盤の下にいれて尾骨と仙骨のゆがみを改善させておきました。
仙尾関節が、首と同じような頚部をずらしてゆがめる可能性の高い関節ですから、
事前にある程度、そこをケアしておいたので。
より純粋に手首と足首、それが頚部にあたえることとなる緊張の強さへと転化することがみえてきました。
そうなると、
残念ながら一般として尾骨はゆがみがなかなか解けづらい、リリースするにも危険部位なのでアプローチは難しいのですが、
手首や足首の深解きが、それが頚部の首にあたえる影響をコントロールしていたのか!ということなので。
じつは皆様にお勧めしたいなと思ったのが、
両手を前に出して、両方の手指を前で握ってみて、くねくねする運動。
単純なんですがやってみる習慣を持っていただくといいかと思います。
もしもより負荷を高めて改善を期待するなら、いつも両手指をあわせるときに右親指が一番上に来るところを、
わざと左親指が上に来るように設定してから、くねくねと手首を回す運動をしてみてください。
そして少し脱力した感じでくるくるとまわすようにするのがポイントが高いといえるでしょう。
首凝りが気になるなという人は、ちょっと長時間ですが5分~10分くらい。
丁寧に練るようにしてください。
ただしそれが負荷が強く感じるなら、より脱力するか時間を短くして始めてください。
私自身の身体による調べですが、10分の手首回し、ついでに足首もちょっとくるくると回してからだと、
より首の筋の弛緩がなされて自分の頸動脈の脈管の太さを見ると、細さが改善して2倍ほど脈の強さを打っていました。
ちなみに10分も頚部の首をグルグル回せないでしょう。
なので手首や足首のほうを回して緩めることで、
頚部の首がそれらとの関連性を持ったもので影響をうけあう性質があることを利用して頚部を緩めているわけです。
もしも、このような手首や足首のぐるぐるをしてもあまり首凝りや肩こりの状態が変わっていなさそうな凝り具合が残っているとき。
そのときは、すでに首筋奥の深層への凝りの入りが多くなっていることもあるでしょう。
手首や足首は、相応に安全に自己リリースもできますが、頚部のほうはやり方によってはダメージが後に残ります。
もし、首の位置が普段から前だったり斜めッていたり、または首の長さが短いようであれば、
頚部の凝りが強まっていて頸動脈部部の脇に凝りがあることも見受けられます。
(根をつめるデスクワークをなさる方々や、スマートフォンを長時間見がちな人はほぼほぼ頸動脈奥にしこりを見受けられるようです)
そのようなときは安全を期して信頼できる先生方にリリースをお願いしてみるのも手でしょう。
それによって私の母が見てもらったお医者様に、
「この頸動脈は十分太いから、認知症にはならないんじゃないの!」といっていただけるかもしれません。 ^-^