梅雨時期にわずらった口内炎の際の舌のようすは?

ここ数日、4名もの知り合いの方から、つらい口内炎を患っておられるという連絡をいただきました。

いまの時期は、梅雨に入って湿度が上がれば血中のpHがその影響により変化することで、
血液の粘り気が増すという現象が誰しも起こっている時期です。

それは脈診よりも舌診での観察から今まで以上に、季節の変わりによる血流の変化を実感できるようになったものです。

体調が理想状態で安定できていれば、多少の血液の粘度が高くなっても、血流は身体の各部末端まで届く余裕があります。
ですが体調が陰陽の陰に傾くならば、いまの時期の血液の粘度の変動が一定せずに乱高下する状態には、
かえって安定的に湿度が上がって恒常的に血液の粘度が一定状態で高まっているときよりもつらくでているようなのです。。。
人体は恒常性といって、体内の体温を一定に保つなど、交感神経と副交感神経による血流のコントロールによりなすのです。
その交感神経と副交感神経といった自律神経系が乱れると恒常性を機敏に制御して一定の理想状態に保つことが難しくなります。

そのようなとき。




そういった自律神経が乱れたときの舌を見せていただいてわかることがあります。
それはいつもの平常時のその方の舌の状態を診ていることが条件ですが、
平常時にはないような舌の色が白さが増したり、さらに状態が悪ければ紫がかることが見受けられたことがありました。


舌色.jpg

これらは舌では心臓のとの深い関係があると中医学ではいわれており、
健康な舌の色から、それが血の気を失せて淡色となれば虚血の増加がうかがわれ、
それが紫がかる場合には心臓または腎臓に重大な負担を持ったようだから注意せよという知らせだといわれています。

もちろん脈の状態も変化しており施術者はそちらからの重要な状態の変化を把握しますが、
舌の状態は鏡やタブレットで撮影して本人に見てもらって状況を理解していただけます。
舌の状態を本人に診ていただいて、
舌診専門書の理想的な舌の色や舌苔の状態などをまず見ていただいてから、自身の舌をチェックしてもらうと、
「確かに、、、わたしの舌が白くなってる。それだけ心臓に負荷が増してるだろうし、末梢まで血流が行きづらいのだな」
とわかっていただけるとすると。

そうなれば
たとえば薬膳等での今の梅雨時期の血がねばつくときだから血をさらさらにする漢方や生薬、ハーブなどをいただくことが改善の糸口になる。
他にも食を変えようとか塩を変えようとか水を厳選しようなど、
血流を舌までスムースに届けられて理想の舌の色にする目標をかなえる努力をすれば回復するという気持ちになっていただけます。
即効回復のためのというようなことを狙えば、専門の漢方薬局や東洋医学の研究をしている医大などにお世話になる手があります。
またはかかりつけ医師に相談すれば、場合により血液をサラサラにするお薬が処方していただけるときもあります。
少しずつ血流の改善を促すために自分の体を把握しつつ食変え等で試していこうということもできるでしょう。


湿度が70%を超えるほどの梅雨時期の今。
この時期にも十分に血流がよくなれるよう自身の身体をコントロールする術を手に入れたなら、
梅雨の去ったときには血流に余裕を持って過ごせるという自信にもつながるでしょう。


いまの時期、突発的に口内炎に苦しめられておられる方々。
いまの舌の色をスマホカメラなどで撮影しておいて、その後の梅雨が終わったときとの差を比べてみてください。
(※ 舌診も舌の色だったりテカりだったりコケだったり動きなどで総合でみて判断するものですから、
   色だけのチェックでは十二分ではないため、
   参考としてチェックしておくといいよとなります)