免疫をみたいとき「深部体温」をみる手もありです

深部体温が上がると免疫細胞の攻撃力は増し、下ると免疫力の攻撃力は弱まります。

深部体温とは、五臓六腑の臓器、そして脳のことです。
もともと37度以上あります。


が!
60代になると1~2度下る!

1度下るだけで、30%~40%も免疫力が目減り。。
2度下がればさらに目減りは加速します。

そればかりではなく、
深部への血流の低下から副交感神経系へのスイッチが入りづらくなる。
自律神経の乱れから睡眠の質が悪化する問題が出てきます。
高齢になると睡眠薬が手放せなくなる理由の一つです。

これが高齢者が病気になりやすくなると言われる理由のひとつなんですね。

深部体温をあげるには「温かいものを食べ」「適度な運動」「深い呼吸」「笑うこと」なども。
上薬といわれる各人の体質にあった養生をかなえる生薬をとることで、
下がった深部体温の改善を促すことも。
そこは個人的にアーユルヴェーダ系のハーブ利用も検討中です。



運動不足一直線の生活スタイルが板についた人は若くても、
身体の陰性度が高まるため深部体温が下がり出してしまう。


「腹診」というお腹に手を当てて硬さや皮膚のハリや乾燥か湿性が高いか、
臓器の動きや位置、ガス、水分、呼吸との連動、そして「温度」も意識してみています。
深部体温の低下がある方は、冷たさを腹部から感じることがあります。

他には「首コリ」の人。
頸部のコリを調べ頸動脈・頸静脈を強く圧迫して脳への血流低下を示しています。
脳の体温は下がり1度以上下る結果をもたらします。
この場合、本人感覚では「頭に熱がこもる」と訴えてくる人もいます。
これが脳の免疫を下げ脳状態をアルツハイマー等の器質上の変質をもたらしたり、
梗塞を促すリスクを高めます。

五臓六腑に脳(中医学では脳も脳臓といい臓器の一つとみなします)もあわせて、
体内に侵入した悪玉の細菌やウイルスに適切な免疫力による攻撃がなされなくなれば、それらの温床に。
大抵の病は、外から訪れた細菌やウイルスが繁殖した結果もたらされるものです。




ということで私が「首コリ」を解くスキル向上を追求しているのは、
「脳の深部体温が適正化できるように」との目的があります。



フランスのオステオパシー医、バラル先生の本で身体の温度をみるというものがあり、
私は、、当時、その本をほしいと思いつつも、金銭的に厳しくて買えなかったんです。
だから行儀の良いことではないですが、立ち読みで主要な部分を頭に叩き込みました。
その良書は、残念ながらすでに廃盤で、残念ながら再販もされていません。

そちらの本から体温について関心を持ち、
「深部体温から免疫力を推し量る」知恵を得ました。


私どもは医療というより身体を癒すのがメインですから
ことさらに「あなたの深部体温はいいね~。免疫攻撃力ずば抜けてるよ!」なんて言いませんが。
情報は私の手先を通して免疫状態を判断し参考にさせてもらっています。


深部体温の触診では。
私の手を患部に接触させず、数ミリから数センチ近づけたり離すなどして深部体温は観ています。
オステオパシーのバラル先生の手法です。

ただ腹診は温度を見るだけではないので、腹部への接触もおこないます。
温度を感じたいときは非接触でみたほうがつかみやすいでしょう。


お客様の体質が変わったと私が口に出すときは、
深部体温の改善が見れたことが必要要件です。