炭アートを取り扱うカフェギャラリー『炭道庵』で教えていただいたこと。「付加価値、これが大事なんです!」

昭和初期のころ。
炭が暖房器具の燃料として使われ、大量に生産そして消費されていました。
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当時は炭焼きを仕事にできたのです。


今の時代。
暖房や煮炊きの料理はガスや電気が主流。
燃料以外の炭需要は、限られております。


そうではありますが、
燃料以外の使い道として<通電竹炭>という特別な炭があり、
それはさまざまな効果効能があり、人体を健康的に癒すことも知られています。

たとえば、
・水道水の不純物を除去作用が非常に高い美味しい水ができる
・炊飯器に入れればおいしくふっくら炊きあがる
・除湿効果が強いため建築物の床下に仕込まれたり、
 部屋やタンス等の除湿にもいい。天日干しすれば、幾度か繰り返し使えます。
・消臭効果は、ホルムアルデヒドのような化学物質も除去。
・遠赤外線効果を発揮して安眠枕やマットレスのような製品が世に出ています。
・通電竹炭では電磁波を遮断機能が発揮され、部屋の壁紙にすれば集中した仕事をしても無駄な緊張が消えて疲れない。



そのように少しずつ興味を深めた炭の貴重な情報を求めて、
【 炭道庵( https://www.tandouan.com/ ) 】へ。

www.tandouan.com


林試の森目黒不動尊の近い炭アートを取り扱うカフェギャラリーです。

私一人で訪れたなら、普通にコーヒーをいただいて部屋の内装や展示作品を観てすぐ帰るところですが。

一緒に行ったもののおかげで
炭アートの第一人者として活躍しておられるデザイナー兼カフェギャラリーのオーナーの道祖土靖子(saido yasuko)さんに、
炭アートの世界と道祖土さんが炭アートにご縁をいただいた話なども時間をかけて丁寧に教えていただくことができました。





現状の炭の需要としては、
先に申しましたように燃料として使われなくなったため、
炭焼きだけで生計を立てるのはむずかしいだろうという。

炭にする材料を取れる山や森や林の所有者であれば採算も取れるかもしれない。
だが、材料を調達できるとしても、炭焼きにかかる重労働に見合った収入を得るのは大変だろうといわれます。
道祖土さん、ご自身、炭焼きをしている現場に赴き様々な勉強をなさったからわかることです。
だから炭単体を燃料として販売するのではなく、
グラフィックデザイナーという道祖土さんの素養を活かし、
炭にアートという付加価値をつけることで炭自体の価値を高められたそうです。


道祖土さんのような方が、
炭をアートにして生活環境のなかで炭を身近に感じられるように浸透させることで、
炭を焼く職人の方々の販路も開けるのでしょう。

個人的にマッサージ効果がえらく高いと通電竹炭を実際に凝りある患部にこすってみて体感できたので、
そこの意味で通電竹炭に深い関心を寄せているので、品質のいい通電竹炭が手軽に手に入るようになればと願っています。



今の時代、管理の行き届かない山林に繁殖力旺盛な竹林が一面に広がり、
以前の日本の原風景とは変わってきているといわれてます。
そのような面でも竹の利用が促進されていけばいいですね。



またこちらの炭道庵に訪れオーナー兼デザイナーの道祖土さんにお会いできたおかげで、
炭を燃料として売るものの見方から離れること、
そして炭をもちいた商品開発は他の業者がしているわけで追随する姿勢に終わらない。
私も炭道庵で話をお聞きする以前は、
炭の利用で付加価値というと、
枕にすれば消臭効果で加齢臭が消えたり、遠赤外線の緊張をほどく効果で深い眠りが得られるといった、
すでになされた商品開発の製品力をより向上するよう磨くという程度のことを考えていました。

そこから一歩も二歩も離れて独自の炭道を究めようとする姿勢を感じました。
人のこころを動かすアートのマチエールに炭をもちいる」という着想など、
神が舞い降りたセンスの冴えと感じます。

また優れたアーティストがデザインした作品の販売となれば、
そこに乗せられる付加価値の大きさは計り知れないものがあります。



施術をするものも炭道庵さまレベルの「付加価値」で、
その施術の魅力を引き立てる工夫が必要ですね。

そんなことを痛切に感じました。


皆様も、もし炭のアートに関心があれば、
ホームページで開店時間等チェックして、
炭道庵に足を運んでくださいね。
ちなみに炭アートの教室も開催してます。