不眠症は? どの筋肉で改善するのか【答え:烏口腕筋です】
【不眠症】に悩んでいる方も多くおられるようです。
横になっても緊張したまま。
すると長い時間、寝て体力の回復をはかれずに時間が過ぎていきます。
そんなとき、筋膜リリースではどこの筋肉にアプローチをするでしょうか?
聞き慣れない筋肉ですが、
【烏口腕筋】に問題がないかをテストします。
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私がお客様の上腕に対し、こするような刺激を与え、
烏口腕筋の状態が過緊張状態に陥っていないかを調べます。
こちらの筋肉は構造的欠陥があれば肩の疲れや腕の疲労を感じさせます。
そして肺に関係する筋肉でもあるため、慢性的な咳が出たり、
他に肺疾患という影響が現れることもあります。
肺に関連する組織特有の神経過敏をしめすものでもあるのです。
不眠傾向が顕著な方の烏口腕筋の筋腹を解くとき、
上腕骨の骨膜にそれがべったり癒着していることも散見され、
そうなるとリリースされるときの痛みがかなり強めに出るようです。
そして烏口突起に付着する点を解くときはチクッっ程度だが、
上腕骨の付着点部分のコリは筋腹の癒着以上の状態で、
付着する腱部分が骨同様かそれ以上の硬さとなる人もおられます。
そうなると神経に刺さる激痛中の激痛。
強めの圧や摩擦によるセルフリリースをするのは思いっきりがつかず、
難儀することが多いでしょう。
ホットストーンで患部となる烏口腕筋へ注熱してリリースのときの痛みの出方を極力抑えるようにして、
それから的確に烏口腕筋の上腕骨の付着点を捉えて別法にて、効率の良いリリース圧を加えるといいでしょう。
または筋膜リリースガンのような器具を利用することでも、
ある程度、リリースの際の痛みを低減させた状態で癒着を解けることもわかってきました。
ただし筋膜リリースガンの振動等を的確に患部の状態にマッチさせて施術をおこなわなければ、
腕の内側を通る神経に対して負担が及ぶことが懸念されます。
一般の方が筋膜リリースガンを使い烏口腕筋のリリースを試みる際には、
最初は負担がほぼほぼ感じられないほどの弱い振動から様子を見てもちいるべきでしょう。
烏口腕筋のコリの強度に比例して振動が弱すぎれば痛みがないと同時に効果も薄い。
そのためちょうどいい振動を見つけ出しながら試みていく必要があるでしょう。
不眠傾向がある方は、烏口腕筋のリリース。
よかったらやってみてはいかがでしょうか。