『メカニカル・リンク』のP136「頭部ユニットの3層のフロア」より。
人の頭を3フロアにわけて観察する。
面白い見方だなと思うので一部の紹介させていただきます。
下顎部分の「下部フロア」、
上顎から鼻や目あたりの顔面骨の「中間部フロア」、
前頭鼻骨縫合より上の頭蓋冠の「上部フロア」。
下部フロアは、正方形(下顎骨が立方体状)で土台と地下をあらわす。
中間部フロアは、三角(上顎骨は三角ピラミッド状)で柱と梁をあらわす。
上部フロアは、円(頭蓋冠はドーム状)で天井とアーチをあらわす。
頭蓋骨部分ほどいくつもの骨パーツが絶妙に組み合わされて
立体化している骨格部はないだろう。
それはまさに幾何学的かつ建築学的には、
まったくその通りの様相を持っている。
建築学的な成り立ちを理解して頭蓋骨を観察する意識は、
施術者が施術をするときにどう建て直してゆけばよいかを示唆するだろう。
頭蓋骨人形を観察してみると確かにそんな雰囲気をかもし出している。
下部フロアは、下顎で本能的機能をあらわす。
中間部フロアは、顔面骨で感情の機能をあらわす。
上部フロアは、頭蓋で知性・知的機能をあらわす。
骨相学的にも頭部を3パートにわけて見たのだが、
いわれてみればまさに本能は下顎で、感情は顔面骨で、知性は頭蓋で、
となっていたように記憶している。
骨相学での占いのようなものを学んでいると、
頭部を読むとその人の性格の概要が得られる。
そうみると自分の頭の形自体がなにか大切なものを表現しているように感じられる。
『顔を読む―自分と友人、家庭、ビジネスの場でも活かせる人相占い』は、
参考になるだろう。
興味があれば図書館で借りてみてください。
頭蓋骨をゆがめる主要障害部分の多くは、
首の筋肉や脊柱起立筋部や前胸部などが硬化短縮した部分に見つけられる。
施術をしていくことでそれを取り除いていく。
そうすることで時間はかかることだが
徐々に頭蓋骨の形状がシンメトリーに。
適度な縫合部の柔軟性を維持できるようになり、
頭蓋骨の呼吸に連動した動きが正常化していく。
そのために変化するという仮説もあるようです。