デスクワークをしていて体を動かせない時間が長時間続く。
そのような仕事形態の方が多くおられます。
でも動いていないからそんなに疲れることもないはず。
大きな筋肉を走ったり重いものを持ち上げたりしていないから、
その意味での筋肉の負担がかかっているわけではないから。
しかし多くの場合肉体労働で重いものを持ち上げて作業をする方々より、
事務職をされている方の方が筋肉の硬化度合いは大きいことがほとんど。
肉体労働をされている方は、ワーク前は固く感じるかもしれない。
だが比較的容易にスムースに柔らかい筋肉に書き換えることができる。
だが事務職で椅子に長時間座る方の場合は、
非常にしつこいしこりになっていることが多い。
日頃運動をしているならばそうでもないのだが。
でも土日はできるだけ動かずに休みたいという方も多く、
その方々の筋肉の硬化の度合いが強いようです。
人間は二本足で立ち、四本足の猫や犬よりずっと倒れやすい。
倒れやすい性質が二足歩行や直立姿勢などに入り込んでいる。
頭という非常に重いものが上にあれば、尚更安定度が悪くなる。
肉体構造上、常に倒れる体を揺れながら支え立つ。
無意識にやっている。
肉体労働をして体を動かしているとき、つねにそのぐらぐらと戦う。
そして体を起立させ続けるよう、起立感覚を鋭敏にし続ける。
グラグラ動く、ゆれながら体を使うことを受け入れている。
だがデスクワークで根をつめる。
そうすると知らずのうちに肩が緊張し体が硬化する。
その際体のぐらぐらを知らずのうちに嫌う。
するとぐいっと足を踏ん張りだす。
揺れるのを嫌って体を固めるのだ。
体の重心がみぞおち近くに上がってしまい、呼吸をしにくくする。
(理想は丹田重心)
息をしにくくすれば呼吸代謝が少なくなり、血液のねばねば度が上がり、
体の隅々まで血液が回りにくくなる。
その状態はとても筋肉のしこりをつけやすい状態です。
主に脊柱起立筋などの重力に対抗して体を支える、
「抗重力筋」が硬くなる。
次第に腰や肩が猫背っぽくなったり、
脚を組みだす。
その状況が長年続けば、
体内の筋肉の独自のゆがむパターンを身につけます。
そのパターンが強すぎるとき、
自分ではいかんともしがたく思えるときがあります
ボディワークはその筋肉をリセットしてくれる優れた能力があります