長引いてしまう便秘のときに、筋肉の関係は?

強い便秘症について。


多くの原因があると思います。


たとえば胃や大腸は精神的ストレスに敏感に反応するから、
労働環境や心理的負担があれば働きがしにくくなるときも。


ただそれらは私のような施術では対応することは難しいが、
とても頑固な強い便秘症になっておられる方の、
筋膜上の硬化などがあるにはいくつかパターンがあります。


筋肉の硬化などでの便秘の代表的なものを数点上げると、
・骨盤の前傾により、内臓下垂が著しく、下垂した内臓が直腸や下行結腸などを圧迫。
左側大腰筋が硬化して、下行結腸や直腸を引き連れさせている(左側へそ横奥にしこりあり)。
大腿直筋が硬化して、内臓下垂を強めているときも顕著。
腹直筋が異常に硬化して、下腹部を締め付けている(特にみぞおちと恥骨のちょい上の当たりが硬化している)。
脊柱起立筋全体が萎縮しすぎている(腰仙関節が詰まりがきつくなり直腸へむかうような神経の出処に問題がでてしまう)。
腰部の前湾がきつくなり腹腔内の引き連れが起きている(腎臓裏の位置に相当に厚みがある深さがあるしこりが入り、一般ではこれに気づかないだろう。通常の施術法では解ける範囲を越えるような状態に至っているひとも多く見受けられる)。
呼吸器が弱いときには呼吸筋を改善させる(経絡的に、肺経と大腸経は友達関係に連携がありますので、肺経が働きが悪いときはモロに大腸経に悪影響が及びますので、肺が活躍が鈍るというときには注意が必要。肺での呼吸とは、息を吸うと同時に吐くという排泄行為をしており、大腸の排泄行為と、内外の物質の出入り的に観ても興味深い同様な性質があると見て取れるでしょう)
・その他、細かく観ると数十点モノチェックされておきたいところがあります。



単純ですが最大のリリースすべきところは、
やはり脊柱起立筋全体が弛緩していない点。
ただ長引く便秘などの症状があるとき
すでに相当な硬度のしこり化が進んで
深めにリリースできるところまでとは、
相当工夫がなされた施術でなければ対応がしずらく、
施術をしても、ほんの一時的改善か、まったく改善がみられないこともある。
なので深部まで起立筋部分全体を緩めていただける施術院を探すのは難しい。


それに、、、
起立筋とはいったん緩めたとしても、
正しく立ち居振る舞いができるよう
日頃の所作を再教育できなければ再度硬くなる。
何度でも戻る。


そのようなことで、
背中をつめて縮めて使うような使い方から、
脳内のボディマッピング上、
背中はのびのび伸ばして使ったほうが快感!
といったように、施術等でしっかり緩められ
伸ばせるようになったらイメージを塗り替えていただくこと。
それが必須となるでしょう。


外に排泄物を出すという行為は、
リラックスした状態で起きる排泄反射のようなもの。
緊張した起立筋の交感神経優位状態では起きづらい。


起立筋が萎縮するとは、
長方形のマッチ箱がクシャッと潰れた部分ができている状態のイメージ。
そうなるとなかにあるマッチなども潰れて壊れたりしますよね。
それではよくないというのは、人間の胴体も同じ事です。


胴体が萎縮したつぶれがあれば、内臓に悪影響が出ます



日頃から背中が上下に長く伸びていて、
背中の肩甲骨や肩の外側末端が広く・広くなっているよう、
胴体が立体の四角いボックスとしてつぶれずに広大になる。
そうすると胴体の骨格が、内臓という柔軟性に富んだ筋肉群を
大きく活発に働けるような容積が十分に備えられた外枠となり
大腸ばかりではなく臓器全体の動きを正しくなるように導いてくれるようになります。


身体的に姿勢の歪み方のパターンで、
この人は便秘になりやすいな、とか
この人は下痢になりやすいな、とか。
体の胴体のボックスの変形例で判断。


そして綺麗な胴体のボックスがしっかり立っているときは、
「快調ですね!」となりますので、
私の突っ込みどころがありません。^-^)



余談ですが、長年に渡り便秘症状が続くことで、
大腸から水分等吸収をする際に酸化した状態のものを再吸収するようになっているため、
体の中への血中の酸化の度合いを強めることもあります。
すると、身体は弱アルカリ性で健康体となります関係上、
体の各部に酸化した状態を細胞の水分などに蓄えているので、
それらのPHが弱アルカリ性に変わるような移行が起こるとき。
好転反応といえるような、体の怠さなどがでてくることがあります。