ギックリ腰になったほうがマシ?・・・それもつらいが、ギックリ腰になりづらいが負担蓄積中の方もつらい

ギックリ腰になったほうがマシ?・・・それもつらいが、ギックリ腰になりづらいが負担蓄積中の方もつらい

ギックリ腰になりやすい筋肉のタイプは。
意外なことに筋肉の柔軟性は高い人です。
ギックリ腰になった場所は大腰筋での断裂が生じていますから、
部分的に強烈な硬化が進行しております。
いきのいい柔軟度の高い筋肉が緊張収縮した場合、
非常に筋肉の収縮率が高い特徴があります。
それにより患部となった大腰筋内部では血流が阻害され、
栄養不足および老廃物蓄積に寄る酸化進行がでてきます。
そのような大腰筋の筋組織の弱化の末に
ごっついつらいギックリ腰はおこります。

ギックリ腰の辛さは体験してみるとわかります。
這ってトイレまでほふく前進するしかないつらさ。
私も大学生の頃に電気工事のバイト中に体験したことがありますが、
もう二度とごめんです。
この状態が続いたら生きてはいけないと、苦悶してました。


とある育児サービスをなさるお仕事の方から、
職場で重くなったこどもを抱きかかえて所員がギックリになるお話を伺いました。
満身創痍のギリギリ状態で仕事を遂行しておられる姿に頭が下がります。
お話をお伺いした方は、どうにかギックリにならずにすんでおられ、
ギックリになられた方々の仕事が回ってくるとのこと。
力仕事が増えて大変なこととお察しいたします。

ギックリ腰にならないのは、その大腰筋の筋膜が損傷した激しい痛みを得ないで済む。
そこはありがたいのですが、
ギックリ腰になった理由の一つは、
特に一部の筋肉に強い力が偏ってかかっていますから、
その身体操作上の局所負担を軽減するようにしなさいという身体からのメッセージです。
つまり初期段階では神経組織が多く散見される骨格筋組織に対し症状をおこすことで、
体内で起きていしまった非常に危険な状態を教え、それを抑制させるよううながします。
筋肉に柔軟性がある方だからおきやすい反応といえます。

ではギックリ腰ぎみにはなっても実際にはそうならずにすんでいた方は、
どのような状態を示しているのでしょうか。
それは人それぞれで、体質や作業環境の差異により一概には言えないものの、
激しく身体に負荷をかけても症状が骨格筋に出ていない場合には、
さらなる問題がでてきておられる可能性がみうけられます。
たとえば、
骨格筋の硬化が進みましても寝ればそれが緩むタイプの方と、
交感神経が強く刺激されて興奮状態が強く寝ても骨格筋の緊張が消えないタイプの方。

深い睡眠時に一瞬間、骨格筋の緊張を解くような強い緊張リセットホルモンが脳より排出され、
それにて日々の筋肉への負担は拭われるように生理作用があるのですが、
交感神経が強くて睡眠が浅いタイプ
または呼吸が呼吸器機能の作用不足状態により
深い睡眠に至る前に呼吸が苦しくなって目覚めさせられてしまう方など、
日々の筋緊張のリセットがうまく回っていきません。

そのようなタイプの方であれば腰部の起立筋などの骨格筋が
がっちり合金のような深層部の硬化が短期間で効率よく進行します。
そうなると腰椎椎間板を狭窄するようなヘルニアに移行するのですが、
合金のように硬化、骨化したような腰部等の深層筋が腰部を支えるコルセット化して
支えだしてくれる。
そうなると後面で脊椎を支える起立筋群が負担を引き受けることで、
腹部内部を通って腰椎を支える大腰筋への負荷を部分的に軽減させてくれる。
そのような仕組みづくりを無意識に選択した結果、
ギックリ腰にはならないでどうにかやっていけています。

じゃ、ギックリ腰にならなくてよかったねといってよいかというと、
そうとも言えません。

呼吸が浅くて交感神経が優位でなかなか真の休息がとれないタイプですから、
その場合、骨格筋のダメージを通り越して、
骨と骨をジョイントする関節に狂いがでて痛みが起きたり、
内臓部の呼吸関係の組織及びへ大腸や胃の下垂から引き起こされる課題が出てまいります。

実態として病の進行度としていえば、
骨格筋が炎症を起こした状態のギックリ腰よりも、
ギックリ腰が起きない方のほうがより深部に病が入り込んでいる姿が見受けられます。
ギックリ腰も重々、身体を動かしていく職人さんなどでは、
度重なればその後の労働ができなくなる恐ろしい病気です。
ですがギックリ腰の場合、私どもの施術をするものには定番の対処法がありますから、
もしギックリ腰になったとしても応急処置ができます。
たとえばオステオパシー系の応急措置は、かなり理詰めにできており、臨床実績もある。
なのでそうした対処法を施せる施術者を知っておれば、いざというときに駆け込めます。

担当した先生が、面倒見のよい先生ならそうした応急処置をするときに、
どのような姿勢や労働状態が大腰筋への負荷をためたかの振り返りをうながします。
そうすることで大難が中難、中難が小難、小難が無難へと改善ベースへと導けます。

ですがギックリ腰にならずに腰部起立筋や腰方形筋にとどまらず回旋筋等まで硬化進行すれば、
椎間板同士を結ぶ靭帯が骨化レベルで固められてしまいます。
腰椎椎間板にねじれや狭窄の状態を与えたまま固めてのまま、
それでは腹腔内のエリアが狭まりますし横隔膜の引き連れや内臓下垂が著しい状態に陥ります。
かなり身体は疲弊しそれぞれの組織が弱ってきている状態に陥っております。

そのような方がギックリ腰になった方々のサポートをするためにまわって
重い赤ちゃん抱っこの過酷な労働。
そうした子の引き受け手がいなければ仕事が回っていかないので、
ギックリ腰の方にはたよりにされるギックリ腰になりづらいタイプさんなのですが。
それを引き受けてしまうと、それにより得た負担が沈殿し損傷は内臓部への進行を始めてしまう。

そうしたケースは散見されるのです。
そうなった場合は、施術者の整体を受ける段階ではなくなっており、
医療機関に受診して治療を進められる必要が出てまいります。
このステージに進むと気分の良い完治は望めなくなります。

実態がわからない状況で過剰に恐れすぎることは控えるべきですが、
もし施術者がお客様は上記のような理由でギックリ腰になりづらいといわれたときには、
症状が出たときは大事となることもあります。
そのような方々のお話は、施術者同士でもでてくる内容です。

そしてギックリ腰になりづらいタイプの方々は、
施術の現場でも治りが悪いとされています。
腕がある先生のところでなければ
あまり成果はでないようです。
エビデンス的な流れでの対処は役に立たず、
その方独自につけたすでに入り込んだ進行した組織の膠着を見抜いて
根気よく対処しなければなりません。
大胆な加圧を加えられたりする施術院にいかれると
治療により事故が起こりやすいため
施術者選びは厳選してほしいタイプです。

 

 

 

こうした人手が足らなくて満身創痍で
その後を考えずにやっていかなければならない不安や苦悩。
余裕を持った仕事がしづらい労働環境がなせることで、
お客様自身が悪いというわけではありません。。。
そうした労災といえそうな労働者のQOLを低減させるケースで
体を壊されていく方々が多数おられます。

労働でつかれた日、
こそ日ごろからの身体の疲れを和らげるセルフケア。
どうしてもすでに疲れ過ぎで一刻も早く休みたいわけですが、
根気よいケアをして、マイナスブレした状態での疲労蓄積負債を軽減させていきましょう。

最近では、姿勢を改善するウエアや高周波治療機などもあって
そうしたグッズを試してみて、自分にあうものを選択するのもよいでしょう。
または疲れをためすぎないよう定期的にかかりつけの整骨院や施術院などで、
先生の眼で自分の身体がどうなっているかを客観視してもらうこともいいでしょう。