腰椎がまっすぐに・・・という場合、大腰筋の萎縮状態が観られ、そこに炎症があります。施術によるケアのしかたはかなり繊細かつ難易度が高いものです

腰痛がつらいものがでたとき。

 

 

 

第一は、病院にて状態を見ていただくことが必要です。

それは腰痛は単に筋肉の硬化が原因にとどまらず、

内臓反射区の問題でてくる場合などと他さまざま原因が考えられるからです。

私としてはそうなさられる過程を通ってから、筋肉上のトラブルだとなった上で施術を受け付けられることは、

非常に安心して施術をさせていただくことができるので、とてもありがたいのです。

 

施術にて。

 

第一1腰椎〜第五5腰椎の椎間板が全体的に狭くなった方のとき。

このような状況になると椎骨を囲んで内臓側の大腰筋、背部側の起立筋や腰方形筋。

そして腰部を取り巻くはらまきのような腰部を支えるコルセット役の腹横筋や腹斜筋、腹直筋などや、

それら筋肉の上を取り巻くまさに腹巻き状に巻かれた筋膜層。

これらのバランスが狂うような影響を産む場所といえば、

その多くが大腿部前方や側面の筋群の筋緊張が根付いて大腿骨へと癒着が進行しているときが多いようです。

それらの筋緊張による腸骨の前傾を起こすことで仙腸関節炎のような不快な痛みを覚えることもあります。

2〜3週間ほどの長期にわたり極力それら筋肉への活動を制限させるようにして腰痛を耐えるようにしていけば、

それら大腿部の前面側面の筋を使う機会が減ります。

すると単純にいえば大腿部の問題の筋緊張が軽減すれば腰部の痛みが減っていくのです。

ですがそういった軽減が起こったあとも継続的に、腰部を捻る、体側を伸ばす動作をすると、

痛みや張りなどの不快感が続くときがあります。

 

そのようなときは多くがすでに大腿部の前面や側面の筋肉群が大腿骨の骨膜へと癒着が進行している場合があります。

この場合、2〜3週間ほど筋肉の活動を軽減したとしても、筋膜と骨膜の癒着の強さが点で数か所つくだけの軽度では収まらず、

面の広さで癒着があれば、単純に筋を不活動の状態にキープしただけでは剥がれないことが多いのです。

そして深層部のその癒着した筋群は、腹部の大腰筋づたいにお腹の中の臓器を下降させつつ、

徐々に大腰筋の筋繊維を引っ張りを強めていき、線維化を図ります。

通常の初期段階では腸骨が前傾するときにテンションが高まるきんは腸骨筋ですが、

それに加え大腰筋が萎縮し始めると、その大腰筋に血液を送るための血管が細って血流が減少しだします。

すると大腰筋の柔軟度がある赤みの筋組織が弱化して減少し、白さのある大腰筋の束の筋層ごとの筋膜の膜組織が残ります。

このような状況になると内臓側の椎間板がじわじわと縮みだして、

結果、腰椎部位が全体的に椎間板がつまり出すという状態へと展開されていきます。

このような大腰筋の筋膜の張りが続く期間が長期化すると、大腰筋自体の組織が干からびる感じに変化して治りづらくなるため、注意が必要です。

 

このような場合の施術を行うとどうなるか?

特徴の一つに、

大腿部の筋膜が大腿骨の骨膜に癒着している深層部を緩めれば、

内臓のほうから「きゅるきゅるっ」とか「くぅーっ」といった、

胃内停水のごぼごぼとかの水の滞りが動く音とは明らかに違った音が聞こえだします。

そして十分に大腿骨に癒着した部分を緩め、その上で鼠径部と大腰筋や腸骨筋の癒着部、及び小転子の大腰筋と腸骨筋の付着部位の緊張を解くこと。そして往々にして踏ん張り筋と言えるような下脚の外側の腓骨筋や膝窩筋が固まっていることが多いため、

そのような部位にも必要なリリースを加えること。

そのようにした上で、カウンターストレイン等のソフト系の手技で大腰筋のリリースを加えることで、

かなり安定した状態をかなえることができます。

 

そのときどきの状態の進行度により、

この作業は何回にもわけて施術を受けることが必要な状態だと言えるようなこともあるのです。

自身で大腿部の前面と側面の筋膜の癒着が起きているだろう部分を十分な柔軟性を取り戻せるようにマッサージをすることなど、

自宅で自分でケアする方法を実践したり、

日常生活上で大腿部の前面等の筋肉が過剰に使われているときがないかをチェックして、

それが見つかれば、その際の姿勢を変えるよう努めるなどの対策を積極的に取ることで

改善を安定させ定着化させることにつながるでしょう。

 

 

ただ・・・余談ですが大腿部の前面等の筋群がきっかり大腿骨の深層に癒着が進むと、大腿筋が分厚く固くなります。

なまやさしい圧や刺激ではまったく深層筋までたどり着けません。。。

そんなときは他者による施術により体重を生かしたものなどでなければなかなか追いつかないでしょう。

 

 

 

 

痛みが強い状況下では、冷静になって自分のカラダの状態を観察する余裕も持ちにくいと思います。

 

大腰筋が起こす筋萎縮による硬化状態は繰り返されやすいので、

そのようになったなったときは、セカンドオピニオン的に施術を受けに施術院にいくことも勧められます。

 

ただ大腰筋の状態と仙骨の反りや腰椎椎間板の狭窄の緩和などの調整など、ミリ単位修正的な精密かつ正確な調整も必要なところもあるため、

日頃からちょっと腰に不調感があるという方は、いざというときのためにいい施術院がないか、口コミ等でチェックしておくといいでしょう。