『これからは高齢化社会が始まる』
そういわれてずいぶんなります。
知り合いで整体をしている方と、
これからは高齢化社会になる備えをしなければと話すことがありました。
話し相手がまだ若い整体師さんで、
高齢化社会といわれても実感がもてない様子。
「総務省統計局」のホームページを開き、
高齢化の進んでいく様子が分かるグラフを見てもらいました。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2000/sokuhou/01.htm
すると高齢者人口比率が
2000年で18%なのに対し
2010年で22〜23%
その後もあがり続けます。
驚くような伸び率です。
彼も驚いた様子です。
品川区では介護保険で派遣されているヘルパーが、
今まで2時間サービスを受けられた方が1時間に減らされることもあります。
区の財政予算の問題です。
介護サービスを受ける方とヘルパーの収入について、
問題が山積です。
日本は数年前まで、余剰生産高が『50兆円』を超えていました。
不景気だったとしてもモノやサービスの流通が、
うまく回らないからその余剰生産物の恩恵に預かれない。
そういう側面がありました。
ですが少子高齢化は労働人口減少を意味しています。
その余剰生産高も下降していくことは明らかです。
そうなると労働できるものの能力や効率を引き上げることと同時に、
高齢者の労働力に頼るしかない。
年金未納問題・年金支給額引き下げ・年金受け取り年齢引き上げ。
高齢者にかかる負担は厳しくのしかかります。
ですが健康であれば働けます。
お客様が自分でできる体に負担のかからない使い方や、
健康豆知識を積極的にお伝えし、
将来の不安が少しでも減るようにしようねと話し合いました。
健康になるための自分にあった方法を、
健康なうちに習慣にすること。
この備えを怠らずに、私も努めたいと思います。
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中国古典・葛洪著『抱朴子』では、
「長生法の極意を悟ったものは、〜、
呼吸法を怠らず、朝夕導引をして、
血の巡りが滞らぬよう体を動かす。
それに加えて房中術を行い、
飲食を節制し、風や湿気に当たらないよう、
できもせぬことをくよくよしないようにする。
こうすれば病気にかからないはずである。」
深い意味が込められていますね。