仙骨と腸骨の関節について--(2)

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『骨盤の調整』では、
耳状面の現状を骨盤概観や体全身の形状から読み取ります。
そして耳状面の接触を絵にかけるほどイメージ。
腸骨や座骨などをハンドルにして、
耳状面の接触面が理想に近づけていく。
しっかり耳状面の接触面がいい感じとなれば、
臀部やその他の筋肉が全体的に自動的に緩みます。
それを確認すればよい。

耳状面の接触面という判断点で骨盤を見ると、
腸骨や座骨や大腿部の傾斜角が
『こっちからこの角度で!!』
と合点がいく。

整体屋さんやオステオパスなどの本職が現状を見抜いて対応する。
一般の方には臀部の奥底の手に触ることもできない関節の話ですから、
何をされているのかわからないときがあるかもしれません。
タネを明かせばこういうことなのです。
(これがすべてのタネではありませんけど^^1)

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□理想的な姿勢での場合と、
骨盤が開いたり傾いたりして立っている場合。
(腸骨の前が下方に引き下ろされていたりO脚やX脚などで立っている場合などを含む)
接地面の形状と接地面積が異なることを知る人は少ないはず。
その違いにより力学的な力の作用に開きがでる。

★理想的な姿勢での場合。
耳状面の接地面の形状が効率的にかみ合う複雑さをもち、
接地面積が大きい方がコアがかみ合う。
コアがかみ合うと体全身の筋緊張が緩みだす。
骨で支えるべき仕事を筋肉を骨のように使ってカバーするしなくて済むためです。
コアがかみ合いだすと腹式呼吸が働き出したり、
自律神経の末端部分のストレスが減少する。
すると骨は骨として活き、筋肉は筋肉として活きる。
本来の役割分担に戻れるから機能的に働けるだけのこと。

理想的な姿勢で立っている場合のほうが、
耳状面の接地面は『L字状』に接触
これは機敏な運動と強固な支え機能の発揮に適している。
驚くほど心憎い。よくできている!
上下斜め前後の突き上げ突き崩しなどに全対応。
耳状面の接地面積は【大】。