ひとりで『練功十八法』をやってみて

練功十八法』とは、
首、肩、腰、足の痛みを予防・治療するもの。
病気があれば病気を治し、
病気がなければ予防するという中国の健康体操です。
前段、後段合計36種類の動作から出来ています。

導引、五禽戯八段錦などを参考にした高齢者でもOKな体操です。
太極拳より学びやすくカンタン!

本をみて実際にやってみました。

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書名:図解◆練功十八法
著者:吉川昌代
出版:ベースボール・マガジン社

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数ページめくってみると、
なんていうことはない簡単な体操です。
音楽にあわせて行うとよいそうなので、
それらしい音楽を見繕い練習しました。

25分前後の体操です。

目標として、
型の正確さを意識しておこないました。
姿勢を正して目的の体の箇所を意識しながら動く。
すると簡単そうに見える動きも結構きつくなる。

バレエダンサー・ギエムのDVDを観ていて。
彼女が『姿勢を気にしながら動くとすごく疲れるのよ』といいながら、
痛そうに足のつま先親指部分を押さえるシーンがありました。
そんな風景を思い出します。

姿勢を気にする、
型に注意を払う。
そうするだけで何気ない簡単な体操が、
別の意味合いを発揮しだすのですね。

練功十八法ではツボの意識や気の流れなども意識する。
短時間でもかなり大きな大きな成果が期待できそうです。

翌日に筋肉痛を感じている僕の体は、
運動不足であったことを痛感させてくれます。
パソコンとの格闘(継続中)によるものです。
ですが筋肉痛は一箇所だけの局所ではなく、
全身に点在しておりまして「いてててっ」という感じはない。
どちらかといえば心地よささえも感じ取れます。

そんなところも練功十八法のよい点なのですね。

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過去中国での効果測定では。
頚、肩、腰、下肢痛の患者1361例を被験者に、
毎日1〜2回 毎回30分 練功十八法を行ってもらいました。
2〜4ヶ月後にその回復度を医者が検査。

その結果は、
・顕著な効果があったもの38.4% 
・有効59.8% 
・無効1.76% となっています

顕著な効果とは、疼痛消失、機能快復、職場復帰の状態。
有効とは、疼痛軽減、活動機能改善、軽労働可能な状態を指すそうです。

つまり顕著な効果を認めたものと有効だったものをあわせてみると、
38.4+59.8=98.2%

かなりものすごい成果です。