女性の子宮と横行結腸


大腸は上行結腸→横行結腸→下行結腸へと流れます。


右側下腹部から始まり横隔膜下まで上がり(上行結腸)、
右側から左側へと横隔膜下に沿う形で続く(横行結腸)。
そして左側上から下がる(下行結腸)。


意外に胃下垂が子宮を圧迫することは認識されている。
だが横行結腸が下垂することで子宮を圧迫するという、
そのイメージを持たれることは少ない。


胃下垂で子宮が圧迫されて起こる症状と同様か、
ときとしてそれ以上に大きな負担となるようだ。
下垂のために輸卵管が押されて卵子が通り抜けられなくなる。
そのために月経の不順になりやすい。


これは生理痛なども引き起こす。
卵子が通り抜けられないことによる不妊の症状も生み出す。

また実は胃下垂は横行結腸が下垂することにより、
大腸の胃を支える作用がなくなることにより起こりやすくなる。
したがってこの横行結腸の下垂と胃下垂の下垂、
同時に起こっているケースが多いのです。


大腸を正常に機能させるために。
これはストレスや食生活、規則正しいトイレ生活などが大切。
入ったものが必ず出て行くとは限りません!
そして出て行かなければ体内で毒素を振りまきます。
すると一過性の便秘ならばまだよいですが、
常習性の便秘などになると腸の蠕動運動が弱くなり、
便を押し出す力が弱くなります。
それは横行結腸の下垂の場合に、
その傾向が強まります。



そして生理痛の原因が、
単純に鼠蹊部の鼠蹊靱帯などが硬化しているのみならばケアしやすい。
脚部への血流が内臓に逆流するのであればその該当部分を深めに
リリースすればいい。


だが胃下垂や横行結腸の下垂の場合、
状況が異なる。
生理痛の原因が子宮の胃や横行結腸による圧迫。
そうなればその圧迫を受けないようにすること。
その手続きが必要となるからです。
単純に鼠蹊部のリリースをするだけではありませんので、
その作業量や困難さのレベルは異なります。
骨盤を正しい位置に戻して内臓を乗せるための受け皿を形成して・・・
と積み上げていかなければなりませんのでかなり根気と時間がかかります。


同じ表面的に生理痛といわれるものでも、
いくつもの原因パターンが見えにくいところで発生しています。
レントゲンでとれば腸や胃の状態はうっすらと映りますので、
見ることは可能です。
ですが意外に胸部レントゲンは撮るが腹部レントゲンを撮る機会は少ない。
気になる方は一度医師に相談なさるとよろしいでしょう。
確認をすることができれば、
症状の発生原因が理解でき対処法も的確にすることができるようになるでしょう。