緊急事態でのスムースな対応をするために・・・

母が手を痛めていた。
かなり手を使い過ぎて起きた症状。
右手が特に。


私がワークを終えて疲れているので、
「ワークをしてあげようか」と言っても断られる。


その夜に一休みしてからワークをすることとなった。
小一時間ワークをすることで、
その痛みはずいぶん消えました。
数回に分けてワークをする予定。


高齢者の場合、腕を痛めるだけと侮ってはいけない。
左手が利き腕で左大胸筋が異常に硬化肥大すれば、
心臓にかかる負担も大きい。
血圧異常や循環器全体に負担が強いられる。
それに肋骨の動きは制限されてしまう。
高齢者は呼吸器機能が悪化すると
筋硬化が短期間に起こり固定化して体力を短期間に落とす。


だから...
体力を落し過ぎてから対応するのは賢い選択ではない。
私が疲れていようができるだけ早く治したほうが賢明。


こんなときボディワークの研究をしていてよかったと痛感します。


人は意識と身体が直結した生き物。
身体が自信がなくなればいい仕事もできなくなるし生活は消極的になります。
身内がそのような状態に陥ることをみるのは大変つらいことです。
それを自分の手で回避する手伝いができました。
ありがたいです。

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中国の隋・唐時代に『孫思ばく』という中医学の先生がいました。
多くの宮廷医の申し出を受けたが固辞した御仁です。
『人命は貴く千金の価値があるものだ』といいました。
薬方書が非常に多くて緊急事態のときに間に合わない。
だから多くの書籍を集めて簡易にまとめた本を作りました。
【備急千金要方(びきゅうせんきんようほう)】という30巻です。


本当は素人でも安心に、
緊急事態が起きたときに対応できるような書籍があればと思う。
たまたま母は私がワーク屋さんだったから容易にケアできたが、
一家に一人、優秀なワーク担当がいるのも珍しい話。
そして意外によい民間治療院を探すのは難しいため、
急遽健康を害して整体を探してもよいご縁は見つかりにくい。
きっと【備急千金要方】のような多くの書籍等から内容を吟味してシンプルにした本があればと思う。


本当に千金に値すると納得できる本が、
現代にも現れて欲しい。
パソコン全盛ですから一枚のDVDにそのコンテンツが入り、
多くの人に役立つことを主眼としてつくられる素晴らしい内容。
そういうものがあるといいですね。
どこぞの独立行政法人など頑張って欲しいですよね。^-^;