恥骨重心は要改善です!

胴体底部の体の重心点のとらえ方はけっこう難しいようです。



骨盤の前側に恥骨という骨があります。
恥骨周辺部に重心を持っていくという立ち方をする。
そうすると足先から首筋までのすべての体の前面がかたまるのです。
立位での緊張状態を緩めることは出来ません。
そして呼吸が浅くなる。
特に腹式呼吸ができなくなる。
腰は腹部を前に突き出すような反り腰。


『へぇ〜そんな立ち方をしている人がいるの?』
って言う人もいるでしょうね。


でもおられるんです!


重心取りが極端に恥骨周辺部に強く感じてしまう方は、
それによって起こる骨盤底筋群の萎縮や繊維化、炎症。
そんなところに気づかないうちにしこりが出来てしまう。



そう。
恥骨周辺部分を緊張させるパターンは、
本人は無意識にそうしてしまっている。
その事実に気づいていない人が意外に多いのです。


私は職業柄ちらって立っている人の姿を見れば、
だいたいどこら辺が胴体底部の重心点としている人か察しがつきます。
おそらく武道をたしなんでおられる方なども、
相手に対したときにそれを本能的に感じるのではないでしょうか?



物理学的な解析をすれば重心点をどこに置くのが良いかはわかります。
肥田春充丹田のイラストをみてもわかりやすいはずです。



理想の重心点に合致できるかどうかで、
明らかに「運動能力」や「健康面」や「精神面」まで違います。
「美容」にだって大幅に影響するものです。


体を垂直に立てるという骨格を整えて楽に立ちたいならば、
ここを見過ごしてはいけません。


立っているときに恥骨周辺や下方を注意深く観察してみましょう。
無駄な緊張はないですか?
もし硬化し緊張していると感じたのならその緊張を緩めるように努めましょう。
内転筋群などの筋硬化や骨盤底筋自体の拘縮などがあれば
意識的にそれを緩めるのは至難の業か不可能です。
ですがひとまずは
意識して骨盤底筋全体が緊張を脱しゆるみ自由に動けるイメージを持ちましょう。
そうトライすることは悪いことじゃありません。


そうすることで股関節や骨盤の自由な動きが増していくでしょう。



ダンサーなどはこれは必須のチェックポイントだと思いますよ。^-^)