肩および肩甲骨のムーブメント

肩の円運動は大切ですよ〜。

手先や肘に力みが入りすぎているとき。
チェックしておきたいのが肩および肩甲骨のムーブメントです。

手先が凝ってしまうヒトの特徴は同時に肩や腰背部が凝ってしまうこと。
たいていの場合これはセットになってますよね。

本来は骨盤のなかに重心が位置している。
すると腹式呼吸を活かして骨盤内の重心を球状にとらえ、
それを合目的に動かす。
その動きは呼吸力と呼んでもいいものと思います。
その腹部内部の球は中点を静止させ回転をさせる。
その回転力をいくつもの歯車を重ね経て末端まで伝える仕組み。
手先が動くときには呼吸力が腰→背中→肩甲骨→肩→肘→手先の順に動きます。
重心が取れた呼吸力を体の末端まで伝える事となる。

この流れを遮断したら瞬時に体の重心を見失う。
そうなっているかどうかをチェックすればいい。

呼吸力が腰→背中→肩甲骨→肩→肘→手先
という流れの途中の肩甲骨や肩が呼吸力をとめているとすれば、
そこでもう呼吸力の歯車は手先には伝達されえない。

で、このような動きの法則を知っていれば、
武術などをするとき相手が呼吸力で投げてくるか攻するかがわかる。
全身が統一体として手先に力が乗ってくるから恐い。^-^;
神がかった強さを示すから自分の実力ではかなわないから逃げ腰になる。
または逆に非力な肩や肩甲骨の動きが抑止されている状態ならば、
強そうに見えても直線的な動きしか出来ないし動き出しにタメがあるので、
どっちに動こうとするか寸前でばれる。
だからかわしやすい。
引き倒しやすい。^-^;

でもなかなかこの体の中に入っている歯車の連動を見つけ出したり、
創造するという作業は実際はバイオメカニズム的な説明をつけることも
できるが解説が複雑になる。
私のような仕事をしていればそれも知らなければならないが、
そうでなければそこまで時間をかけたくないでしょう。
でもとっても大切な動きの概念なのです。
堀川幸道流の合の合気でおこなわれている合気上げなどを観察すると
見事な肩や肩甲骨を活かした統一体での瞬時の合気がけがなされています。
高速度カメラじゃないと観察できないほどの動きに抑えられていますが、
でも肩の円運動が観察される。
動いてます。
興味があればYoutobeなどでチェックしてみてくださいね。