人間は動くことで癒される生き物なのです

先だっておいでになられたお客様なんですが。


長年にわたり月に一度ペースで身体調整に
メンテナンスということでおいでになられている方です。


喜ばしいことに
その方の体の様子ががらりと変わりました。


なぜ変わったかとお話を聞いてみると、
彼女が行きつけの占い師に
ヨガの先生を紹介されたというのです。


直感的にヨガの先生との相性がいいんだなと思いました。
先生の実力も当然必要ですが同時に人と人が互いに成長するためには、
愛情と思いやりと相性が必要です。
これらがそろった先生を見つけたんですね。


手技は大変再現性のよいアプローチ法です。
体を直接触れて観て判断して、
さまざまな経験と知識や知恵を総合して対応する。
するとだいたいこのようになるだろうというようにおさまる。


その点が好きですね。
現状の体を改善するためのテコ入れに役立つものです。


ただ体を使う技術を磨くには『生涯スポーツ』が必要。
そこを注視して取り組めばうまく私どものテコ入れが
調子よく効いていくのです。


人の脳にはいくつかの層があります。
深部の層は魚類、中間層は両生類・爬虫類、表層部は哺乳類、
とでもいいましょうか。。。。。


深部にある小脳は動き方をパターン化して自動的に動きます。
その部分にできた凸凹した動かし方の不具合も知っている。
人間の能力はまさにものすごい精密かつ自由闊達な生き物。
だからこの凸凹を嫌っているし拭い取りたくて仕方ない。
そのことが潜在意識的にわかっているのだと思うのです。


その喉のつかえがぬぐえると思えたとき、
人は心からほっとするのです。


彼女はそのヨガの先生に出会えたとき、
不思議な感覚を覚えたといいます。
直感的に自分のつかえが取れる感覚を覚えたそうです。


その成果は私が彼女を一目見たときすぐわかりました!


人間は動くことで癒される。
そして動き方しだいで潜在した能力も発揮できるようになる。


過去ギリシャ哲学の巨人たちはみなからだが鍛え上げられていた。
プラトンなんかはレスリングの選手でしたし。
だが後の哲学者である僕の好きなニーチェは、
自分の体の貧弱を嘆き発達し研ぎ澄まされすぎた精神や思考を、
体が受け止めきれずに狂人となってしまった。
そうなることをニーチェは自戒の文で予言していたようだ。


人間がより自然の理にかなった動きを見つめ研ぎ澄ますことが、
人の心を深く癒し心身のバランスをともに向上させるのだと思う。


そして彼女が自分にあったヨガの先生を見つけられて、
本当にうれしく感じました。


そんなこともありワークをある程度進んでいき、
体の余裕や神経が研ぎ澄まされたときには、
「なにか動き方を磨くことをやってみるといいですよ」
と心からお勧めいたしております。