私の知っている先生に施術を受けにいかれた方がおられました。
そのときに受けた頸椎部の施術で、
体調不良となったとの報告を受けました。
私は以前よりその方の身体状態を把握しています。
施術が容易な方かどうかはすぐに見当がつくはず。
そのことを先生も見抜かれました。
その上でなぜ。。その疑問を持ちました。
頸椎部のというミスが起こりやすい場所です。
施術を熟知すれば慎重の上に慎重に扱います。
だが深部層の筋肉は解けている。
表層および中間層上部の筋肉が、
硬さがでているのみです。
施術の技術と労力を惜しまなければ、
そのかたまった筋肉を解放することは難しくない。
その状態と理解できれば腕のよいワーカーならば、
ほっとすることができる面もあるのです。
骨に近い深部層に動脈が流れています。
そこを通って体中に血液が運ばれています。
過去ではその深部が冷えて代謝が悪かった、
だが今は熱い血流があるのです。
そうなれば本人が気付かなくても、
深部は自動的に熱い血液という筋肉の固まったコラーゲン組織を溶かし続けている。
だからその条件を把握して一押しすれば、
がらっと好転させやすい身体なのです。
ということで・・・
ゴキゥというような頸椎部の瞬間加圧などはする必要がない。
肩や腰、臀部などを解けばすでに首は柔らかくなってくる。
もしこの深部層の状態を見抜けないで瞬間加圧をすれば、
その加圧方向や力のかけ具合をを間違えやすい。
もし30分以内で対処するとすれば、
頸椎部のカウンターストレインでケアするとよいはず。
カウンターストレインの技術は私以上に長けた先生。
なぜそれを選ばないのだろうか?
人間的には大変面倒みがよくすばらしい方ですので、
そのことは報告してくれた方にも伝わっております。
「とても話しやすい先生でしたよ」とおっしゃっていました。
どうしてしまったのだろう。。。
こんどそれとなく先生に真意をお聞きしようかと思いました。
意外に私が把握できていない何かがあるのかもしれませんし。
信頼している先生なのでそうであってほしいという気持ちです。