うつと経絡

経絡のお話。


体の中には経絡が通じている。
経絡人形を見るとわかりやすいですよね。


一日をかけて12経絡の中を順繰りにエネルギーが流れます。
このエネルギーの流れが過不足なく順調ならば健康体。


でも経絡が遮断されるならば
自律神経系等の正常機能化に問題が生じることがあるようです。


そしてそれが感情的レベルの遮断にまで及ぶことも。


【うつ】という症状を書籍『病気よ、さようなら』で調べると、
【うつ】と明記してある経絡のみをあげてもいくつかある。


■ 肺経(早朝) /牌経 /心経 /三焦経  /胆経  /肝経 などなど。


たとえば直接的に【うつ】とならなくとも
「膀胱経」のエネルギー流の遮断があれば、
「不安な」感情に陥るなどの問題が生じます。


うつになるときには、
生活環境や職場関係でつらい思い悩みがあります。
ではなぜ上記のような経絡にエネルギー遮断がおきるかというと、
経絡の連携と筋膜の癒着の関連もあるようなのです。


つらい状況にいるとき、
つらさを一身に受け止めている姿勢をとり続けたために、
その緊張した姿勢を維持しやすくなるようにするように
筋肉がしこり化していきます。
自分のみを守るための緊張姿勢を維持しやすいよう筋肉の鎧をつけます。
その鎧が経絡を圧迫して上述の【うつ】のエネルギー流の遮断をします。


急性の場合ならば経絡の遮断をする圧迫部分も自然に筋肉が緩むことが
あれば遮断も解けてエネルギーが流れ出し感情的問題も軽快するでしょう。
詳細はわかりかねますが、
このようなときには心理的なアプローチで考え方や受け取り方が変われば
肩の荷が降りて快方に向かうでしょう。


ただ慢性の場合は、問題の経絡を遮断する部位の筋肉が強力に固まります。
筋肉を取り巻く筋膜は骨と同じほどの硬さになることもあり、
そこまでいくと自然にリリースされることがなかなか起こりづらい。
そして人は一定の姿勢を繰り返せばその姿勢は常態化します。
無意識にとり続けた姿勢をとろうとしてしまうと、
経絡のエネルギー流を回復させたとしてもまた遮断がおきやすいのです。
私も経絡の遮断でこのようなことがおきるということは承知しております。
そのため経絡を考えたリリースもイメージして対応しています。
経絡の遮断を少しずつ改善されるに従い感情的にも安定化しやすいようです。
ですが慢性の時には時間と回数がかさむことが多いように感じます。


つまり慢性化してしまうよりもうつかなと思えるときに
早めに対応できるようにしたほうがいいようです。


もしちょっと気になるなと思えるときは、
鍼灸師などの経絡検査をうけてみていただくとよいかもしれません。