『どうしてタオルを使い始めたの?』

最近はタオルを駆使して筋膜リリース・マッサージを行っております。
器用に駆使すれば肘や膝で押されるときの痛みがやわらげられる。


加圧調整レベルをあげられます。


3年前の採用していた技術なら
10回程度の施術をせねばならなかった状態。
今は数回でおつりがくるほどにクリアできる。


当社従来比を伸ばせねば、
周囲の施術院が成長するので時代遅れの化石となる。
そのためにはこれくらいの成長し続けることは必要。
本来的に他院と比べることが大嫌いな私ですが、
施術を継続するにはこの危機感ははずせません。
そういう意味合いありものづくりと同じように
設計を合理化したり新手法を研究していきます。


だからより深い部位を狙い解き進めていける。
施術での対応力を向上できるというわけです。


骨盤側面の臀部筋群や脊柱起立筋奥の
なかなか手の届かないがもっとも大切な部分。
そこが硬くなって感度が悪い肉体条件ならば、
中心軸の大切さを説かれても実感はおぼつかない。
ここが硬くなりすぎて自律神経系の緊張が
緩めづらい方を和らげることが難しい。
そんなところまでゆるみだしました。


地道な一歩です。


また圧をかけられたときの痛みが大幅に軽減。
それでお客様にしてみれば快適性が向上した。


なによりタオルの面が密着度を増やすためずり圧が飛躍的に効いてくる!
その圧は胸骨と肋骨の間にある細かい靭帯も密着しリリースしてくれる。
タオルの形状を自在に最適形状にし目的部にフィットさせ隙間を埋める。


冷えて固まった筋膜や靭帯に要領よく熱を伝え、
指先や膝肘以上の密着量が目的部を暖め溶かす。


この使い勝手のよさに私自身も驚いたものです。






『どうしてタオルを使い始めたの?』


一般の方々がペアワークをするときに取り入れてもいい施術法をがないだろうか?
安全性と優れた効果、
そしてシンプルな用法があればよいのに、と。


PNFや操体法やカウンターストレインや関節モビリゼーションなどの
ポイントを抽出したものである程度簡易に全身のリリースができると思う。
私どもなら日頃施術はやりつけていて抵抗感ない。


だが一般の方ならばそれぞれの手技用法ごとのバックグラウンドや
要点もわからないため動作や操作自体はシンプルだが抵抗感が強い。
それになにより「ミスしてダメージをあたえてしまったら」という
危険回避の緊張感により手足が動かなくなる。


そのため敷居が高く感じられてとっつけないんですよね。


だからもっと直感的な方法が求められている。
そう考えてのたどり着いたところでした。


【タオルで体をさっさっさっと清めればいいだけ】です。


たとえば私の施術を体験し見学していただく。
数回の小人数の講習会で実践的に学べばよい。


私のように膝を多用すれば効果的ですが難しいでしょう。
でも手のひらや肘を使いタオルを挟んだずり圧なら安全。
けっこうこれだけでも要領を得れば筋膜がずりずり動く。


私の施術を見学してそれに驚かれて面白いと興味を持つ。
そのような方もいたりするわけでして。


比べるのは他の家庭内施術法であり、
それに比してどれだけ優れているか。


肉体を3次元的に分解・統合する視力は施術を生業すれば必須です。
もちろん施術者のボディコントロールと体力と必死さ次第です。
今の私は膝を使いパワフルな施術法を多用して腎の津液が減り
ぎりぎりの状況ではあるのですが、
そこまでのことをしなくてもいい。
逆に一般の方はそうすべきではないと考えます。


それよりも平易かつ簡易な用法を覚えて、
日々運動器系の蓄積疲労をリセットする。
そのような家庭内の道具となって欲しい。
そのほうが価値があると思う。
そのようなものが自分の仕事であるべき、
そう昔から切望していた者でもあります。


ただ『平易かつ簡易な用法』ってどういうの?というのを探ろうとして
いろいろと苦心している途中の私ですから体がぼろぼろになるだけです。
ただいつも何らかのぼろぼろを抱えているおかげでしぶとくなりました。^-^;




余談ですが、
直接タオルの多用ヴィジョンを得たのは
とある神社にお参りしているときにです。
『祓いたまえ、清めたまえ〜』と掲げられた言葉に、
シンプルな浄化のインスピレーションを感じました。
肉体に積もったチリやホコリを祓い清めること、
それが心身ともによくする方向を示してくれる。


そのようなヴィジョンが投げかけられたようで、
なにかの気配を感じはっと後を振り返りました。
誰もおられませんでした。


清めるための掃除道具に乾いたタオルを使うことはあるでしょ?
そんな素人発想をまじめにするのは自分らしい。


いつかこれは『カタチ』にしてみたいなと思う。
これが最近私が研究していることのひとつです。