施術をするもののスタンス


初回のカウンセリングのときに、
お客様からさまざまな情報を教えていただきます。


たとえば、年齢や性別などからはじまり、
お仕事とお仕事中の姿勢や労働時間、そして睡眠時間に、血圧に取り組まれているスポーツ、過去の傷害部分についての詳細、その他。


そしてそのなかに主訴も。
主訴とは自分で不都合と感じる体の状態についてです。


たとえば「首をムチ打ちで痛めているのです」という急性の症状のとき。
他の部位が以前に問題がなければ、
現状のムチ打ち部分を適宜調整するわけです。
ただしムチ打ちになってある程度1週間も放置していれば、
首の痛さや不快さをカバーするために体を側湾させたり寄りったりするので
そうなるとムチ打ち部分を局所的にケアするというのでは手が回らず、
飛び火した部分をみていくことが大切となっていくものです。


たとえば「5年前から腰痛がひどくてときどきぎっくり腰になる」という慢性症状があるとき。
そのようなときはお客様が主訴である腰部を解いて欲しいという気持ちかもしれません。
腰部だけを解けばいいのだろうということです。
ただ私どもは、慢性的な症状と化しているときは、
経験的にお客様が気づいていない問題部分が
すでに多く体内に潜っていることを経験的に理解しています。


多くの場合、応急措置的に主訴のみをみてケアしたとしても、
慢性化した状態となりましたときはそれだけではすまずに

問題はいずれ再燃するのです。



腰痛が気になるのですという訴えは聞いて参考にしますが、
なぜそのような状態になっているのだろうかと問題の根っ子を探ります。
そのような問題の根を取り除かないと問題の再燃に先手を打って回避できない。
それにその人が本来あるべき本調子とは遠いところで止まったままになります。
それをよしとするかどうか。
私には、人の体の素晴らしい可能性を知っております。
それは幸いにも大変に体が柔軟かつ生命力の強いサンプルになるような
人物の施術をさせていただいて、
そこに誰もが辿りつけるものだと知っているからです。
そしてそうなれるようにするための方法を研究して、
そのような技術を確立しようとしているのです。


本来のボディワークとは治療がメインというものではなく、
その人の体の中に眠っている素晴らしい体のポテンシャルを引き出すこと。
そのついでにたまたま問題とされているような腰痛や肩こりなどや
他の様々な健康体であればありえないようなものが消失していく。
そのようなものであると考えています。


もちろん施術についての知識は十分に蓄えていますが、
それでいてもやはりその人の中のポテンシャルエネルギーを
向上させるようなサポートをさせていただくというのが役割。
そんなサポーターでありたいと思います。