本日の施術のお客様。
プライベートのことがありますので、
あまり詳細は申せませんが、
海外青年協力隊で数日後、アフリカに旅立ちます。
その前に腰痛がつらくて長時間飛行機に乗るのがきつくて。
それに2年間もの長期現地滞在中に腰痛がでたら。。。
まずはそこからの悩み。
私どもの施術の再開を待ち、
合計5回の施術をさせていただきました。
本人的には主訴が腰痛ということで、
そこを解いてほしいといわれますが。
私がみると確かに腰痛になる姿勢で、
腰部に負担が相当にかかっている。
上半身の胸椎が動きづらくなるほど固まり、
胸椎の捻る動作ができなくて、
頚椎と腰椎をネジリの酷使をする。
腰椎は腰を前後左右に一時的に曲げる動作ならば椎間板のクッションで問題はない。
だが腰椎を捻る動作で、特に一部の部位に強烈なねじれが入ると弱い。
そうなると腰椎の棘突起の黄色靭帯骨化症なり
腰椎の縦靭帯などががっちり骨化して動けない。
それに起立筋や腰方形筋も腰椎から棘のように
10cmほどとがって出っ張っている。
動くと痛みが酷く出る。
そこが主訴で「ここが痛い」といわれ、
ぜひここを解いて欲しいと希望される。
ですがこの腰椎の骨化したようなところは、
すでに組織のなかに血液やリンパ液などの
栄養素が運ばれず、老廃物が吐き出されず、
強い炎症を持っているだけでなくて、
組織的に筋繊維が硬化してもろくなっている。
つまりこの主訴に下手なアプローチをすると
無理をしたことになってしまうのです。
もろくなった靭帯を含めた骨格筋を壊すのは容易い。
たまにこのような部位を安易に主訴を対処すればいいと
硬いスティック状の棒を腰部の問題箇所に押し当てて
ぐいぐいやるようなことをされるときがある。
お客様からいつからこのような状態が始まり、
慢性化した状況を判断したり、
姿勢分析をすればそんな危険なことはできないと思う。
だからどうしてもここを解いてといわれても
「そこを解くこともしますが、
他にもっと重要なところがあるからそちらを」
ということになるのです。
もっと他に目を向けて本当の問題点の根っこになる部分を見つけていく。
お客様ももう少し期間がかかっても徐々に解放に向かう実感があれば
その実感をもとに精神的に安心できるのですが。
旅立ちが目前になるとそうもいってられない。
だからきっと私が他の部位ばかりをアプローチをするので、
不思議に思っていたことでしょう。
長時間の施術でどうにかこうにか対応して、
ある程度のところまでは状態を押し上げることができました。
もう少し期間があれば不安材料がなく赴任先に旅立つことができたでしょう。
そのことが心残りです。
ですが私が研修前と比較すれば大幅に筋膜リリースが深まりました。
その研修がなければ対応が、
今の半分もできなかったと思う。
研修前もそこそこリリース対応力がついたと思いましたが、
研修後はやはりそこは飛躍した仕上がりになっていました。
そこが幸運。
つつがなく海外青年協力隊のお仕事を頑張ってきて欲しい。
そのように陰ながら、願ってやみません。