日々の体のモニターと微調整が大切

初回のワークをするときに、
体の歪み方のパターンについて、
概説ですが説明をさせていただきます。


はじめにあまりにも詳説してしまうと
重篤ななにかではないだろうかと思う。
心がマイナスに傾いてはよくないです。
ただ同業者の方には、
率直にここが気になりますからという
詳説したほうがいい場合でしょう。



たとえば『骨盤が前傾していますよ』というとき。
数歩のなにげない歩き姿を観察させていただき
大腿部や腰部を軽く触ればその状態は私にはわかります。


お客様にもそれは自覚ができる方法もあります。
立位で足裏にかかる重心がつま先側にあるか踵にあるか、内側か外側か。
とりあえずつま先側に力が掛かりすぎていれば、
すねの前側に力がかかって前脛骨筋が緊張して
大腿直筋や外側広筋などのふとももの前側が過緊張になっている。
それって骨盤が前頸しているサインとなっていることも多いので。


もしこのような状態であれば、
骨盤がズレているんじゃないのかって考えてみてもいいでしょう。
立位で体の前からと左右からの写真をとってみると、
利き足側の骨盤がより前傾して前側にずれてしまっていますから。
それが解ると思います。


ただしあまり自分の足裏のどこに重さがかかっているのかは、
意図的に意識せねばモニターすることはあまりないでしょう。


そうすると気づかないうちに体の歪みの傾向が誇張されます。
それが日々にわたり蓄積していき器質的な歪みになります。


もし観察眼が身について対処しえいくならば、
日々の体の状態の微調整をして器質的な歪みをつくらないようにできます。



私は朝の起床時に立ってみると足裏のどちらに重心があるか、
それを確かめる。
体のズレのパターンは前日の疲れが完璧にリセットされるまではいかない。
だから日々、状況が変わるためそれを把握して修正をかける。
繊細な微調整を必要とする作業です。


それをしなければ一日のきびしい施術をこなせません。
過半数のお客様の身体は左右差がパターン的にコリが
開きが多いものなのです。
たとえば右臀部は深部まで硬いのに、左側の臀部はまったく硬さがない。
それをリリースする私も左右を同量の時間をかけて解くのではなく
左右の硬化度を均一になるようにならしていくようにするためには
私の体への左右にかけられていく負担のばらつきがそれに対応して
ひどい偏りが出てしまいます。


単純にいえば、
ゴルフの素振りをするときに、
左右同量の素振りをしないと
体がゆがみますよということ。
実際に多くのゴルファーがそれで腰椎を痛めている。


利き手側や利き足側ばかりの筋肉を使ってばかりで、
そちらが筋緊張が抜けずに肥大していけば、
左右のバランスがちぐはぐになってしまう。
体の正中線という基準となるラインが失われれば、
人間は常に倒れ続けている斜塔のような存在です。


そうならないようにするには、
日々のコンディションの微調整が大切なのです。
まずは自分の体の状態をモニターして実情を正確に把握。
把握したデータをもとになぜそうなっているか原因を推理。
それから導きだされた仮説にそった対処を加えて評価する。


その繰り返しですね。