施術を勉強するときに、
骨格についてとか筋肉についてなどは勉強します。
どこそこに骨があるとか、
どこそこにある筋肉がとか。
マッサージに関係する一般書では、
このようなレベルに留まるものも多いでしょう。
私どもの仕事で施術をするものには基礎中の基礎です。
施術をするものは、
そこにとどまることなく
どのように深く広げていくかがポイントになります。
神経系・循環器系(血液やリンパの流れも)と絡んでくるか。
そこがわからなければどうして体にこのような症状が出ているのかということと、
関連する筋骨格系との絡みがイメージが湧いてこなくなります。
人体のなかを立体的に入り組んでのびる神経や血管等を知ると、
ここからが施術の深みがわかるところなんだろうと感じますね。
だからある程度の筋骨格系の情報を得たら、
次にはそれと神経や循環器などをを観ます。
神経系を観ていくとその先には内臓の臓器があるのでして、
それらは脊椎から分岐しています。
その意味合いで脊椎がずれておれば
脊髄神経の出は入り口の神経根が圧迫され、
内臓へいく電圧が低下したりノイズが入り問題が生じる。
そのような関連がクッキリ理解できてきますから、
神経系の外観を把握しつつ脊椎の骨のことを学ぶとよい。
施術で使える知識となります。
たとえば頚椎の1番めの1側。
こちらをアジャストすると、
神経系に改善を加えられ脳・眼・咽頭・咽喉の調整になるんです。
そして頚椎1番のの左1側を圧することで、脈拍不正を正脈にします。
これは頚椎が左にずれていて頭部にいく血流がそこで停滞してしまう。
その停滞がすぎれば心臓に負担がかかって不整脈になるんで、
それを修正するのですね。
これは神経というよりも血管の通りを改善させるための循環器に関するものですね。
そして骨格系統では恥骨を調整することで、頚椎1番へ刺激が及ぶため、
それにて調整を加えることもできる。
頚椎の1番がどうずれて周囲にどのような硬結があるかなどをチェックすることで、
上述以外にも貴重な情報を手に入れられるのです。
そのように、たったひとつの小さな頚椎1番も、
いろいろな作用があるものだなと感動しますね。
私はまだこのような資料に十分な整理も蓄積もできていないのですが、
体のことを知り尽くしていくことが出来れば、
空恐ろしいほどの見立てができるのだと思う。
きっとここを掴み行く学び固める段が面白く、
付け焼刃ではととのえられないものでしょう。
その知識が整えられてからが施術の本当の面白さがあるのでしょうね。