腱のパワーを引き出せれば


筋肉の部分でも骨に付着する部分は腱となっています。


赤みのある筋肉の筋組織部分から、
白身である腱部分となり骨に付着。


腱は強烈な力を発揮する筋膜の束のようなものです。


アキレス腱という部分はみなさまもご存知だと思いますが、
ジャンプするときや腱反射で身体をとっさに支えようとか
色々使うことができる。


それと似た様な強い作用が他の一部の大きな筋肉の骨への付着点にあるわけです。
これを意図的に使えれば、
動きの実情を解剖学的に正確に把握できたことになる。
そして動きが改善されていくでしょう。


筋肉の赤みのある筋繊維のある部分と、
腱の白身になっている膜組織の集まり。


そこを分けて観察する眼を養うといい。


そしてもしこの腱部分がずれていたら、
部分によっては肩こりや腰痛などにもなるでしょうし、
他にも様々な問題も生じるようなことがあるといいます。


腱引き療法というものがありまして、
そちらをみてみると腱を改善させるアプローチ方法が書いてあるので、
参考になると思います。
詳細はそちらの本をご覧いただくとして、
腱を運動に生かすにはどうすればよいか
利用法についてあまり主張されている文章を眼にしていません。



そして、いいことを教えて頂きました。
本日バレエをなさっておられるお客様に、
とあるバレエのクラスで腱を利用した動きを指導しようとなさっている人がいるようだと。


教える先生はフィギュアスケート浅田真央選手のように
太ももが太くならずに細いまま。
だがパワーが素晴らしい現役のプロバレリーナだ。


おそらく腱を利用した動きを伝えようとする試みは、
海外で学ばれたダンサーには多く学ばれている模様。


ただ、その腱を利用した優れた動きを伝えるという
なかなか噛みごたえがありそうな試みの模様ですね。


私が腱部分の力の発力について、
バイオメカニズム的な詳細を調べたが、
手持ちの本には適当なものがなかった。


私もなんとなくこの腱をどうやって使えばいいか、
自分の体感覚ではイメージが付くのですが、
それを人にお伝えしようとすると適した言葉がでてきません。
言葉で腱部分をゆるめ粗面のゆになっている骨の接触部から
腱を浮かせて使えばいいといわれても
あまりピンとこないと思います。


関節の遊びを造らないといけないとか、
腱を緊張させすぎれば初期設定が間違いとか。
掌などの腱は、腱の力で卵の形を立体をつくれて、
その立体を疲れずキープできるのも腱のお陰です。


肩の上腕二頭筋の上部の頭部分の腱などは、
観察してみるとてこの力を発揮させる仕組みがあるようにも観える。



ただ体中に腱があり、それぞれの用法に特徴あり。
私も自分のなかでどのように動かしているのかが、
手順を追って観察しきれていないのでしょう。
なんとなく使えてるから、
いいか、という感じです。


そのような点をしっかりとレクチャーできるような体系化することが出来れば、
画期的なよい仕事ができるのでしょう。


おそらくバレエをしておられる方々に取りまして、
腱をどうやって活用するかが、
動きの質を高めることは必須。


武道での杖道や居合などの握りも、
見事に腱を活かしきれないと手の内が決まらない。



腱について研究してみると、
なかなか興味がつきません。