CT画像があれば、サクサク解説を聞き出せます

本日、施術をさせていただく際に。


お客様が、以前CTで腹部を撮影した時の画像データを持ってきてくださいました。
冷静に自分の体を客観視するツールとして、本当に役立つのがCT画像ですね。


そのことを実感いたしました。



CT画像データを元に、
どのような部分が歪みがでていて、
左右のシンメトリーが失われているか
指摘をさせていただきました。


画像には、
重要な情報がいくつも含まれています。


私が施術をする際に体の状態をチェックするとき。
私自身では、つぶさに調べて確信的にどのような問題がそこにあるのかを掴んだとしても。


そのような点について、
あまり口には出しません。


皮膚の下にある問題点の指摘をされるにも、
実際には私の感覚で見つけ出したものです。
私には感じられているものです。
ですが「骨盤の股関節がずれているようです」といったことを告げても、
お客様には、自分の体の中の状態であるにもかかわらず、ピンと来ない。


私自身にとってみれば私の主観どころか、
ありありと客観的な状態を把握している。
頭のなかに上下左右に奥行き付きで描く。
そこには数値で設定しきった情報がある。


ですがお客様には、
自分の体の状態を把握できていません。
客観的に自分の身体状況を察しがつかない。


すると「嫌なことを言うやつだな。ホントなのだろうか?」と、
過大なことを私が言っているのではといぶかしがられるものです。
または、私の言葉が過大に危機感を煽る引き金にもなりかねない。



私は、不用意に多くの身体的なズレのような問題点をドシドシ伝えすぎるのも、
自分の体の現状に嫌気をさしてしまう場合があるので控えめにすべきだと思う。
事実だから伝えるという単純なものであってはならない。


気使いや心配りが必要なところです。



それはCT画像のような客観視できるツールがないときには、なおさらです!!!




状態の良し悪しが掛け値なしで、内部情報が視覚化され見え表現されている。
それだから、ならば指摘しても、お客様は冷静に受け止めていただけるはず。


一緒にパソコンで腹部の輪切り画像を観させて頂いて、
いくつか私が指摘させていただいたとき。
その状況ならば、客観的にお客様自身も、
自分の体の中身が見て取れているのです。


すると私が「こちらの部分を見てください」といえば、
その通りだといえるよう問題点を認識するのは容易い。



そうなると、私がいい加減なことを言って、
不安感をあおろうとしているわけではない。
そういったことがきっちりつたわりますし。


一瞬で私とお客様の情報共有ができますね。


これ以上ないと言っていいほど。
見ることは信じられることです。


何をどうしなければならないのか、
今後の指針を伝える内容について、
お客様がイメージしやすいことでしょう。



CT画像は非常にありがたい、文明の利器ですね。



おそらくご本人様が観ても気づかない点を、私は観て指摘します。


職業でかつて精密な3次元コンピュータグラフィックの制作をしていたので、
その際にはXYZ軸の数値でオブジェクトデータをつくっていました。
それでお客様のCT画像を拝見させていただいた瞬時に、
しっかりと違和感部分が目にど〜んと飛び込んでくるのかもしれないですね。


体の左右がシンメトリーになっているかも大事です。


より詳細を観ていくならば、
臓器の位置や骨の位置や並びなどには、
ここにあるはずという理想位置を重ね、
どれほどのずれがあるのかを観ます。


余談ですがそれができるには、
事前にCT画像を見た際の
臓器や骨格などの理想位置を知らねば、
観てもさほど違和感を感じ取れません。



それに各論的に申せば。
股関節が整っていない場合に、
脊椎の側湾傾向があらわれる。
そのような常識があるのですが、
その股関節のずれている量なども、
言葉でざっくりと伝えても伝え切らない。


私が口でこんな感じで現状が設定されていると口頭解説するより、
CTで左右の股関節の位置を見て違いを観察してもらえば、いい。


一発でどちらの股関節がどれほどの量、問題があるのだろうかと、
くっきり見えてしまう。


お客様にしてみても、
客観的に自分の体の内部情報を把握できている状態。
私の「股関節が内旋して、こちらのズレが著しいな」
という指摘にも、
「ふむ。確かにそう映っていますものね」と冷静にわかっていただける。


そこでは過大に不安を煽りすぎるような要素が含まれずに、
確かに数ミリ、数センチ、ずれがありますねと理解できる。



そして
画像データを見るにしても、チェックポイントがあり、
施術家独自の視点でみると、貴重な身体矯正の部位が、
把握しやすくなりますから。


あなたが施術院に通っておられましたら、
通われている施術院の先生に
撮影したCT画像があるなら
見せることができれば、
施術の精度もあがることでしょう。




人間ドックなどでは、
オブションでCTやMRIなどの検査ができるときもあるでしょう。
また整体等に通われていて、骨格を矯正されているのにも関わらず、
成果があまり見えてこない。
深層筋部分の癒着が骨格の歪みを創りだすもの。
深層筋が硬化することで骨格の歪みが作られるものなのですよね。
骨格を加圧し矯正を加えても、深層筋リリースが適切でなければ、
戻りが早かったり、さほど思ったほどの状態の変化がなかったり。
そういったことも、CTやMRIなどで該当部分をチェックして、
分析をしていくと「これは深層筋の筋膜リリースが必要」となる。
そういえそうな状態かどうかというのも、
微妙な画像の当該部の色の濃淡から読める。
(←単純CT検査では撮影時の撮影誤差があるので精度は高くないが、造影CT検査ならばなおよし)


CT撮影に関心がある方がおられれば、
保険適用できれば本人負担3割で受けられるので、
ネットで相場をチェックしてみるといいでしょう。
病院によって費用がちょっと上下するようですが、
単純CTですと3割負担で6000円前後が多い。



ただCT画像などから情報を読み取るには、
相応に基礎トレーニングが必要になるので、
可能ならば時間を割いてでも研究をすると
いい勉強になると思います。