脊椎の個々の椎骨の歪みから読み解ける問題の傾向性について


背骨は、縦に高々と積み上げられた「積み木」のようなもの。


それぞれの脊椎の芯をなるたけはずさないように、綺麗に積み上げて。
それが理想ですね。


それが起立筋等が硬化短縮し骨盤のズレが出たり、腕や首の問題から、
脊椎が歪みだしてしまうことがある。


椎骨表示.jpg


椎間板という椎骨間のクッションが、
上下左右に押しつぶされたり、
ねじられたりしている様子は、
脊椎の棘突起の揺れ具合でわかります。


数ミリのずれでも、
そこにはそうなる歪み傾向を生み出す問題点がある。
日頃の姿勢であったり、かつての怪我などの状態をカバーしていたときの後遺症的なものであったり。
内容は様々であるが、それぞれのパターンを見分けられるように察知するようにしています。


たとえば。
股関節のズレがありそう・・・。
そのようなことに本人が気づいていればいいのですが、
なかなか気づきづらい方もおられます。
股関節がずれれば仙骨の位置が歪みだします。
仙骨がずれれば上に乗せられた腰椎より上のすべてがずれてしまう。


そんな一網打尽的な見方もできるところが脊椎の歪みなんですよね。


現代日本人には、
股関節の歪みがほとんどない人は、
本当にめったにおられませんから。。。



脊椎の歪みについて一般の方に、
「なんだか歪みがあるようですよ」というときと、
私の同業者の方々にいうのでは意味の通りが変わります。


以下の表に記された知識を持っているならば、
脊椎のどこがゆがんでいるかと指摘されたかで、
自分にふりかかりそうな問題がどうであるのか、
わかるかということです。


脊椎のゆがみ等の異常で起きる椎骨ごとの問題症状.jpg
(表をクリックすると大きい表が別ウィンドウに表示されます)


上記の表は均整術のほうからの情報です。


他にも脊椎の歪みによる問題パターンの分類的な見立て方はありますので、
施術者はそれぞれを頭に入れてあります。



椎骨ひとつずれているだけで、
どれだけのボリュームのある情報が得られることになるのか。
専門家の知識となれば、かなりなものなのです!



ただ脊椎の細々とした歪みについては施術をする際に、
私が現状のお客様のお体にどのような傾向があるのかをチェックするのに利用。
椎骨のここが問題があるとどのような症状が起きるかということは、
表をみてお気づきになられると思いますが症状名で表記されていて、
それをそのまま告げるようなことは医師等でない限りはできません。


なので脊椎の歪みのパターンをみて症状の傾向性を読み取ってから
その情報を活かし施術をするよう参考資料的な扱いに留めるのです。


ですが私と同様の知識をお持ちの施術家の先生であれば、
「私がココらへんの椎骨が歪みがあるんですよ」というと、
「鈴木さん!もうちょい、正確に教えてくれませんか」と。
すかさず、要求なさる先生もおられます。


状態がけっこう思わしくないときには、
正確な情報だからといって負の情報をどんどん投げかけられてもへこむのもいやだろう、、、
と考えます。
普通にお客様がへこむのに十分すぎる以上の情報を私は読み取ります。
ただその情報はどのような悪い傾向があるかということであって、
実際に悪い状態であるかどうかとイコールでは、現時点ではない。
だから余計な心配事を増やすようなことは、よくないと思います。


ですが、負の状態を断ち切るためには負の情報を知り、
そこから負のスパイラルから抜けだすしかありません。


そう考えて、

参考になることは聞きたいといわれるときも。


ただかつて同業者のお客様に同業のよしみで、
実はわたしはこのように読んでいるというと、
いつしかどんよりした感じの雰囲気になって。
悪いことをしたなと思い反省したことがある。
それからは、オブラートに包んで表現します。


またオブラートに包んだ言い方をしなければ、
状態解説だけで数時間を要しますから、
時間的制約上、そうせざるを得ないのですね。



ただ同業者の方々ならば、
自分でチェックすることもできるのでしょう。


施術者の多くはミリ単位の半分ほどのズレや歪みなど、
問題があればクローズアップして感じられるよう訓練していると思います。
私の場合、問題点があれば、指先にチリチリした電気的な変な情報を得て、
それを頼りに更に深くモニターしています。


指先の触覚を研ぎ澄ませ、
それが商売道具ですから。


それを自分自身のチェックに使うのです。


私自身、自分で脊椎の歪みを手で触りつつ、
ずれているのかチェックできていますので。
けっこう、健康状態をチェックするときに、
役立つんです!


私が指摘するまでもなく、
「自分で自分の脊椎をチェックすればいいのか!」と気づけば、
セルフチェックができると思います。 ^-^