筋膜をリリースする圧をかけるとき。
圧の質が問題になってくる。
私は、数キロある重いブロックを自作。
そちらを重ねて圧の重さを調整します。
重さがなければ圧が浮いたり沈んだり。
その浮き沈みのブレがあると、
お客様がはっきり筋緊張を起こします。
圧の浮き沈みを低減させ一定にすると、
重さがかさんでも、痛みは大幅に減る。
ただどうしても「持ち上げる」動作が、
ブロックにかかる場合には浮き沈みが。
どうしても避けられなくなってしまう。
そこが大きな問題であった。
その課題をクリアするため、
多くのパターンを考案して
試行錯誤を加えた。
特に胴体部分です。
胴体部分の厚みは、
人それぞれ違っている。
その開きは千差万別で、
胸郭部分は特に脊椎に
圧を不用意にかけてはならないため、
正確性を重視して圧力を軽減させる。
そのような選択もする必要がでます。
ただそこが最大のリリース効率のネックになっていた。
最大のネックだといってもいいでしょう。
ちなみに人それぞれの異なる胴体の厚みがあるところ。
それを横からみれば圧が胴体の芯を捉えきれなくなる。
そこを縦から見れるような視点、位置に変更していく。
この変更で去年年末、足腰や首や膝に数ヶ月も負荷が。。。 ^-^;;;
自分の体調を崩し、新規のお客様は呼べなくなったほど。
そのようになりつつも、結果として数歩以上の効果前進!
ただ工夫の度合いがそこに留まることがなかったのです。
圧をかけるときに、てこを利用し始めるよう工夫を足す。
支点を作り作用点(仕事をされるところ)と力点(圧を加えるところ)を設定する。
結局は、一点だけを丁寧にリリースして終わりとすれば、
設定も正確にして固定すればいいのだが。
てこの利用部分を増やして力を増すなら。
てこの設定を臨機応変にお客様の状態に合わせてみていかなければならない。
ちなみに。
人の体とは、多くは一箇所でもダメージが芯に入れば、全身に問題がでます。
たとえば、、、
東京タワーの橋脚部分のどちらかひとつのボルトを5センチもずらせば、
すでに全体のタワーの安定性は乱れ、ぐらつきに弱い方向ができあがる。
そのグラつきに弱い部分を補強工事をして耐えしのぐわけです。
その補強工事をした後に、5センチのボルトのずれだけを治せば、
補強工事した部分は歪んだ状態をキープする仕組みを創りだして、
補強工事が仇になって歪んだタワーはゆがみ続ける仕組みが続く。
だから全身に目を配って体の各部の調整することで、
間違った補強工事を人体もしてしまうことが得意ですから。
そちらを取り残せば改善を推し進めようにも容易ではなくなる。
だからできる範囲でではあるが、
理想の仕上げに近づけるように。
補強工事をという歪みの保存をする部分に対処しようとする。
そこを徹底しているから、ボディワイズでの施術は時間がかかるのですね。
労力もかかるし全体のバランスをどう再構築すればいいのか。
そこが繊細で難しすぎるような作業。
まるで失敗すれば爆弾する爆弾付きのジェンガをするような。
そんな緊張感があるから、
施術上のお客様の状態の変化率を多くすれば
施術者側に過重な思考作業がかかってしまう。。。
そこがきつい、、、。
正確なてこが作れれば作れるほど、
そのような計算力が増すことへと。
そのようになる危惧をしていました。
ですが、
あにはからんや!!
てこを利用した圧は身体内部へ浸透する圧の吸収が深部へ届く「透明な圧」になりやすいことがわかった。
ここで透明な圧と申し上げたのは、
圧力はてこを利用すれば人力そのままよりも数倍以上も簡単にます計算になる。
なのにそれほどの圧がかかっていないように感じられてしまい、
お客様から「すいませんけど、もうちょっと圧強くしていただいてもいいですよ」と。 ^-^
その要求が出たときに「透明な圧」と言ってもよさそうなもの。
そう感じた次第です。
さすがに合気の佐川幸義先生の透明な力とまではいかないのが、
まだまだ、伸びしろがあると思えるのですが。
ただ、、、
このてこを利用した設定を可能にするために、
さらに数個のブロックを加算することになる。
扱いの複雑さは格段に増した。
いろいろと、お客様の目が届かないところで、
工夫、工夫、工夫の積み上げがなされている。
しこりの硬化に負けない圧質を持続的に取り出す工夫。
課題は、まだある。
それが、うれしい。
去年の年末。
私がいくどもお参りに行く天祖神社がある。
除災招福総鎮護 東京の白蛇さま 上神明天祖神社 http://hebikubo.jp/ (←HPを開くといきなり音がでるので注意しよう)
くぼっちという、白蛇のゆるキャラがトレードマーク。
そちらでは心願成就の白蛇さまが祭られています。
白蛇さまは我欲を願うと良くないとされ、清浄な心で願うと色々な御縁をいただいて仕事が忙しくなるという。
そちらの神社で「龍の御鈴(りゅうのみすず)」というお守りをお授け頂き、
右腰のベルト穴に括りつけています。
私の神頼み、、、というか神頼みをしているつもりはなくて、
神社仏閣巡りでお参りすればこころが落ち着くという感じで。
なにかを必死に拝み倒すときは、
親族に病気の者が出た時くらい。
心願成就は自力ですべきだから。。。
ただ、こちらの白蛇さま。
私には、すごい気が感じられる神社です。
ちょっと身震いする、珍しい感じですね。
きっと、ご利益があるでしょう。
それに、
「身につけて音がなる」というのも気付きやすくていい感じなのか。
実際、施術中に中心軸が回転していないキレが悪い動きは圧が死ぬ。
散歩時に歩き方が理想的かどうかの判断にも、鈴音が教えてくれる。
成果の良し悪しを耳で感じ取れるのは貴重です。
きれいに鈴の音がなると、調子がいい知らせだ。
同時に鈴の音が美しく奏でるよう、
動きを工夫することもできるから。
てこを利用した圧を生むときには、
体幹の操作が必要不可欠で音を聴いて私の軸回転の様子を見ている。
それもまた私の工夫を忍ばせているところの、ひとつです。
余談だが、
カンフー映画というものがありますよね。
中国武術で、ジャッキー・チェンの蛇拳や酔拳や。 ^-^
カンフーを漢字で書けば、「工夫 (Kung Fu)」です。
工夫に工夫を加えて練り上げてできたものが中国武術。
その姿勢をよくあらわしている。
もっと、もっと、工夫せや!
そんなスピリット。
大事ですね。