今日、施術をさせていただくときに、普段、あまり聞かないことを問われました。
「もしかしたら、私は何らかの病気なのかもしれなくて、、、
鈴木さんは、臭いで病気かどうかを嗅ぎ分けると聞いたことがあるんだけど。
なにか気になることがあったら教えてくれませんか」
と、お客様がおっしゃられました。
ちょっと、びっくりしました。
実際は、後日に医療機関で検査にいかれるとのことでしたので、
もしも何か気になるようなことが先にわかればとのことでした。
とりあえず気になりそうなことがわかればな、ということです。
私が、
「私は医師ではないので、
臭いでなにかちょっと気づいたことがあればお伝えしますが・・・というところでいいでしょうか」
とのことです。
施術をし終えて、立ち方をチェックさせていただいているとき。
私が愛用している本の『気内臓療法』の本のP58 「五行間の関係図」を見ていただきました。
そちらに『身体の臭い』という項目があるのです。
「内臓」 ・・・ 「身体のにおい」
肝臓、胆嚢・・・ 臭い、やぎのよう
心臓、小腸・・・ 焦げ臭い
脾臓膵臓、胃・・ 香りの良い
肺、大腸・・・・ 腐敗、肉のよう
腎臓、膀胱・・・ 臭い、悪臭
内臓がダメージを受ければ、その内臓に対応した身体のにおいがしてくるというものです。
ただし注意しなくてはならないことがあります。
私が臭いを感じるとき。
いくつかの臭いが混じっているように感じています。
それはひとつの内臓がダメージを受けているならば、
他の関連する内臓やそれ以外の内臓部位もダメージを受けているわけではない。
たいていは同時に「他の臓器も何%かのダメージの蓄積が進行している」から複雑な臭いとして感じられる。
だから単体でこの臭いですというようにいえることはないようですし、
複数の臭いが混ざり合っている。
それを調香師のようなところまで精度よく臭いを嗅ぎ分けられる力まではない。
どれとどれがあるが、そのどれとどれがどの程度臭ってくるのだろうかなどは、
直感的に感じ取れるところもあるのですが、
なかなかどうして。
頭のなかではそれぞれの臭いの混じりが在ると、
私の脳裏では実体を捉える力がまだ足りません。
よほど偏りがあってわかりやすいものを除いて。
正確な臭いの割合は、私にはわかりません。
ただし私は、いささか不案内な情報源でも、
使えるものは使えという考えを持ちます。
使おうと意識することで、
そこが研究を深めるきっかけになるからです。
完全ではないという自覚があれば、
そのわからないままのところには、
どれほどの不確定条件を認識して、
どこの部分は信じられそうだろうかといったことを、
イメージの分別をしていく必要が出てくるのですね。
わからないから放置すべきというのでは臨床では成長しないですね。
自分なりの他の追随を許さない力を持てるかどうか。
そのようなものは少なからず第一線でがんばるには、
必要なアピールポイントになるものです。
そういうものを取りこぼさずに修めると、
他との差別化がいずれ顕著になります。
そのような曖昧さを含んでいるものの、
臭いから情報を得られるかどうかで、
そこから内部状況を探りだし、施術のシナリオを組み立てやすくなっていくのは確か。
私は、嗅覚は不思議といい方です。
だから、そこに臭いを感じ取ろうとすると、
その嗅覚を入り口にして、
他の感覚器官にも容易にアクセスできるようになっていくのです。
ただし、自分が得た臭いの情報をお客様に正直に伝えるかどうか。
そこは本当に迷うところです。
このたびは、長年のお付き合いがある気心の知ることができているお客様です。
そして、すでに医療機関で検査を受けるという明言をなされておられますから、
ほんの、参考までに私が気づいたことを伝えるというのでしたらいいでしょう。
もう10年来の、お付き合いいただいているお客様ですからね。
私の感じ方ですが、
二人三脚で、私もこのお客様を改善を祈り施術の技術を磨きました。
そのような人間関係がありましたから、
意固地になって「絶対、いい加減なことならいいたくないので・・・」と、
断るような気持ちにもなれなくなっています。
そのように考えまして、
私がお客様の身体の臭いから嗅ぎ分けた結果をお伝えさせていただきました。
「問題ない気がします」とお伝えさせていただきました。
後日、検査を医療機関で受けられて、
検査結果がどのようにでてくるのか。
私もお客様同様に、
ドキドキしながら検査結果を待つようです。
ただ、このようなことこそ、
慎重な姿勢でなければならないと思っています。
それは自分の述べた言葉が幾度かあたったとき。
そんな経験を繰り返すとしたら、
天狗になってしっぺ返しを受けるものでしょう。
知ったかぶるような姿勢をかもしだすことこそ、
恥ずべき行為だと思いませんか?
品格を自ら落としてしまうこともでてきますし、
第一に、気付かないうちに決定的な色眼鏡で人を観る習慣が着くことは避けるべきでしょう。
本当にケースバイケースですが、
身体のにおいのチェックというものは「人を見て内容を伝えるかどうか判断する」というところでしょう。
時々起こることですが、
その他のことも、やはり人を見て伝えるべきかどうか、
常に私の頭のなかでは計算をし続けてしっぱなしです。 ^-^
それで丁度なんでしょう。