ホットストーンマッサージをするときの工夫、ミトンを使う!

ちいさなホットストーンマッサージをおこなうときの工夫


ホットストーンマッサージをさせていただくとき、
女性が店主で女性がお客様というときは、
下着姿になっていただいてタオルをもって隠すというタオルワークが巧みに操られます。

私のホットストーンマッサージでは、
現在、着衣のままで施術をさせていただいております。

女性のお客様が半数以上おられますので、
そのようにさせていただいたほうが抵抗が少ないと考えております。


着衣という皮膚にじかにホットストーンが当たるときよりも、
ホットストーンの熱の管理は幅が出て、
多少温まり方が強くても、その状態で施術をおこなうことができるのです。

それでもホットストーン用に利用している「ベン石」は、
遠赤外線効果や痛みがある神経を癒す超音波効果など様々なマッサージに適した作用をもたらしてくれるのです。

 

ただ・・・そうなると、
ひとつ盲点のような問題が生じてきておりました。


それはそのホットストーンを私は素手で持っているんです。

素手ではホットストーンが熱くて・・・.jpg


手で触れるにはすごい熱かったりするときは、
布で多少それを包んで手に感じる熱を緩和させます。

ですが布(鹿のなめし皮)で包むときにはネックがありました。
布で包むとなると、ホットストーンを握り支えて圧をかけるときの力の調整が不安定になります。
滑りやすくなってしまうんですね。
すると圧はガタついた感じになります。
ホットストーンが接触している部分が揺れて一様な圧を取り出せなくなるのです。

それでもリリースが起きないわけではありませんが、
かなり減額されているのはあきらかでしょう。

 

そこで、先日、知人の施術者のデモワークをさせていただいたとき。
試しにミトン(熱い鍋などをつかむ鍋つかみのこと)を手に付けた状態で、
50度弱のちょっと熱いと感じるほどの玄武岩を握ってホットストーンを活かしたずり圧をかけてみたのです。

そのとき受けてくれた施術者の意見として、
「いつも以上に安定した圧で、受け手として快適に感じられた」
といいます。

施術をしている私も、
ホットストーンの熱さにいつもは耐えながら素手でやっていたほどの温度ですが、
その熱さ地獄?も感じない快適さです。
ただ、今回の改善点としてのメリットはそれだけでは終わらなかったのです!


私は通常のホットストーンを使ったマッサージをなさる方よりも大きなホットストーンを使ってずり圧をかけます。
ホットストーンの石の面はすべすべになっていて、
皮膚に対して滑らかな圧がかかるようになっているのですが。
その滑らかさとは、ともすると施術者がホットストーンを把持するときにも滑らかに滑ってしまうということです。

つまり握ってみて、微妙に滑りやすいから強く握るホールドのしかたをするか、
またはすべりを活かした計算されたやり方をするしかないのです。
後者のやり方では、マッサージオイルを利用するときには、そのようなやり方ができるでしょう。
ですがマッサージオイルを塗らずにとなってちょっと強く握らなければ対応ができないときでは。。。

ホットストーンを人差し指に力を入れて握った時には、
ずり圧の効果が大幅に減じられて筋膜部分のリリースは思ったほど成果は上げられなくなります。

それがミトンを手にはめてホットストーンに接するときには、
ミトンがシリコン製で粘着性があるものであれば特に握らず、
手の型を腱でホットストーンをホールドした状態の形状へと作り上げてしまえばいいのです。

それで手からホットストーンが滑り落ちるような事故は起きません。
それだけでなく手の操作する力が、ダイレクトか、
それ以上にホットストーンの重みを借りて安定的にお客様の患部のリリースに効いてきます。

そのようにしたホットストーンを活かした筋膜リリースの効率はよく、
いつもの3倍以上のリリースが起きているように感じます。
(これ私の感覚的なところで、筋硬度計では調べてませんが、少なく見積もっても、こんな感じです)
受け手も安定的な圧で不安が減少するためか、
圧が強く作用するようになったにもかかわらず、
不快感や不安定感が以前よりも減少してリラックスできているとのこと。

 

このようになってほしいと思ってはいたものの、
実際に思い通りのところに着地できて、大喜び!

ホットストーンマッサージ素人だから、
独自研究していかないとと切羽詰まって工夫をしているからこそ、
できた冒険なのかと思います。

これで私どもの施術をお受けいただけるお客様へのメリットも、
大幅に増すことができるのだろうと期待しています。

 


とりあえず、握りやすいミトンはないかと、
Amazonで、2つほどシリコン製のミトンを注文しました。


(追記2020/1/24:アマゾンから届いたミトンを使った結果、左側のミトンは重すぎかつつかむときに力がかなり必要で、ボツ。右側のミトンのなかの布部分を取り出してシリコン部位だけを使うようにすると、ホットストーンを使ったリリースにいい結果をもたらす)

 

あとミトンに手を入れ続けると手がふやけるのでは?
そのような恐れもあるため、
それで、とりあえずダイソーで、
すべり止めのついた手袋を3種類購入してきました。

昨日の臨時施術の受付させていただいた施術では、
まだAmazonで注文したミトンは届かなかったので
ダイソーで購入した3種類のうちもっとも安定したものをつけて施術をさせていただきました。


軍手や柏手に握り面にすべり止めになるゴムを付着させたものは
手で筋肉の状態を繊細に見る時には、手袋を外さないとならないので
つけたり外したりというのは、多少面倒となりますね。
ですが装着した感じは悪いものではありませんでした。
ダイソーで容易に手に入るすべり止め付き手袋で対応できるなら便利。^-^

ただシリコン製ミトンのほうが、
手に入れている私の手もシリコンでスパイクされていて滑らないため、
圧倒的にこちらのほうが私のホットストーンマッサージでは理想的かもしれません。


手に装着して施術をさせていただく試験を経て、
どれが最適であるか判断したいと考えています。