アップルウォッチの心電図波形って、凄いですね~。感動しました。

昨日、お客様が一昨日前に購入なさったという「アップルウォッチ」を持ってきてくれました。
興味深い検査アプリをみせてくれました。
それは「心電図」を手軽に計測できてグラフ表示でき、
結果から診断に近い隠れている心疾患の恐れなどの注意をしてくれるアプリ。
アップルウォッチから手持ちでBluetooth接続されたiPhoneにグラフが瞬時に転送参照でき視認性や記録閲覧性等優れています。


私が持っているパルスオキシメーターも、心電図の波形はグラフ化してみることができる機能があるものの、
スクリーンが小さくて実用性がなかったんですが、
こちらのアップルウォッチの心電図波形は、さにあらず。

スマートフォンタブレットに連動させ心電図は計計測結果を表記できるようにすることができるデバイスには、
脈診の補助として画期的なものを感じました。


私の愛用している脈診の本には、
脈状に対応した心電図波形が描かれている専門書があるのです。

 





アップルウォッチで得られた心電図波形を参照し、どの脈状に該当するかをお客様に見てもらうことができました!!
するとその脈状ではどのような証であるか。
たとえば、虚証、実証なども的確に把握できて、それ以上の専門性の高い脈からわかる詳細な解説へとつなげてお話することもできる。
私も体験したことがあるのですが、
口頭の言葉で中医学の専門用語をつたえられると、なにがなんだか想像がしづらいわけで、かえって不安があおられてしまう。
口頭での説明は、同音異語のようなものも多くあるため誤解も生じやすいので、
結局は誤解を避けるために施術者が自分がその情報をチェックしてわかる分で済ませ、
お客様へは積極的な脈状の情報のシェアをするようなことはありません。


ですがお客様が計測した結果の心電図波形と本にある心電図波形がうりふたつなものを参照してもらうと、
「あれぇ。これって私の心電図の波形と同じじゃん!」と驚きをもって、腑に落ちた感を持ってもらえました。

その結果、脈状から読みとける症状の詳細を本中の解説をもってざっくり理解を促すことができました。



皆様も感じたことがあるかもしれませんが、
体調がすぐれないが西洋医学での検査では見当がつかないとき。
心理的な不安が増長することがあります。
正確なことはわからないにもかかわらず最悪を想像する傾向があります。
身体が置かれた場所がグレーからダークな様相が気になって仕方がなくなります。

脈診は技術的に難易度が高いもので、脈理をわかっていたとしても、
脈を読むときの読解には高いレベルの脈をみる先生方同士でも
同じ患者を診ても診断が分かれることはしばしば起こるといわれています。
それが手軽に心電図波形を計測でき、波形から脈状がわかれば客観性も得られます。
その脈状をみれば「確かに、確かに」と腑に落ちるところもでてくる内容です。
そういった心電図波形がかんたんにPDF化できてメール等で送ることもできる。



私はiPhoneもアップルウォッチも持ってないので、^-^;
直接的にお客様へ活かせるものではないのですが、
お客様頼みですがiPhoneもアップルウォッチをお持ちのお客様がお見えになられ、
自分の心電図波形から問題を感じればどの脈に当たるかを教えてほしいようなとき。
そのときはお申し出いただければ、探してあげることができるなと思いました。



私ども施術者が脈を診るとき。
心臓の高さで計測すること、
脈状が高まったり下がるなどの事前要因について考慮できるか、
他にも四季により、湿度により、さまざま脈状は変わるもので、
脈を診るとはそれらの前提条件を頭に入れて診ているのです。


そのような脈を診るときの前提がわかっておられるかたなら、
アップルウォッチでの心電図計測でも利用価値がでてきます。
おそらく適当に摂った心電図波形は、アプリの機能は優れているものの、
前提がかっちりしてないための精度が低さが情報をうのみにできない気がしてきます。
そういったところが含まれた誤認があれば踏み込んで判断できないのです。
そんなことしたらミスリードされて、とんでもない間違った行動を施術上打って出るようになるので。

でもしっかり前提がわかっておられる方がとられた心電図波形なら、
リモートでは脈をとることはできなくても心電図アプリで取った結果を送っていただくことはできます。
その心電図の波形を、何段階か分解してcheckしていけば脈状を察することができる場合があります。
これって、ほんとうに画期的なんだろうなと感じるところです。

それは脈状がわかるだけでどのような手で施術をすべきかという方針の大きな裏付けにもなりますし、
それができるだけの多彩な情報が脈状が分かった時点で得られているということです。



面白い時代になったものです。



そして先ほどTeverの健康番組をチェックしていたら、
なんと、まんま、このような感じのデバイスを活用した内容の番組が放送されているではないですか。
脈診とは内容は異なるものの、とても参考になりそうですよ。
お時間があって興味がある方はご覧いただければ幸いです。


きょうの健康
不整脈 デバイス革命 「危険なサインを見逃さない」

NHK Eテレ・東京
5月30日(月)放送分
字幕
6月6日(月)20:45 終了予定
https://tver.jp/episodes/ep8kf8svme





追加:2022年6月3日
上記の映像内容より、
アップルウォッチの心電図アプリのみが、
現在、日本では医療機関で認められているといいます。

私が脈診でお客様の状態を観た後に、アップルウォッチの心電図を見せていただいたのですが。
本当に心電図検査結果の精度の良さはすばらしい。
私が観れているR波は自信を持って見れていますが、
見づらさから印象が落ちて意識落ちしやすいP波・T波を時系列で観れるほどの精密さが私にはないので。
そこが出力される心電図PDFには詳細に描き出されています。
心電図の見方は専門書には詳しいものがありますが、そこまでは必要がない。
でも出力されたPDFを観て理解したいという人には、
ネット検索で心電図の見方なワードで調べてもらえば容易に見つかりますので。

アップルウォッチの心電図が観れる方は、調べて参考になさるといいでしょう。

ちなみに、改めてandroidアプリの心電図を表すアプリの最新版をチェックしたのですが、
、、、結果は、信用に足る内容ではございませんでした。

やっぱりいまのところ心電図計測用のデバイスとしてアップルウォッチとアイフォンのセットが、必須なんですね。

そうかぁ。。。