手の尺骨と橈骨の間にスペースを!

お客様を立位でのチェックを終えると、
仰向け寝等で状態を調べていきます。
手のチェックはボウエンテクニックで身につけたチェックの応用で調べます。

手首が詰まって固まると、自在に手首から先を前後左右に曲げのばせなくなるでしょう。
そのようなわかりやすいところもありますが、手だけでもおおよそ40~ほどの問題点を観ているなです。

もしも特に橈骨と尺骨の間があきらかに詰まって、それぞれの骨が別々に動かせなくなっている。
あとは肘にできた癒着の進行が進んだ凝りや、脇下の凝りです。

それを見た瞬間に、手に関係する経絡に問題がでていると調べにかかります。

一例を挙げるならば

たとえば手首ならば
小指側内側の心経、小指体側の小腸経、親指内側の肺経、人差し指外側の大腸経、中指内側の心包経、薬指外側の三焦経など。
それぞれ経絡ごとに問題があれば、関係する経筋に緊張や虚脱があったり、自律神経上の異常が観られかす。

たとえば脇下ならば
心臓関連の心経の通り道ですから、血液循環上に血管の圧迫問題のみならず心臓の自律性にも問題を現します。
仕組みはわかりませんが、悪性腫瘍ができている方の多くに、この脇下のボール状の凝りがみられます。
それは特に左側なんです。臨床で、そういった気づきもよく得られますが、
足のふくらはぎの中にミルキングアクションをなすヒラメ筋がありますから、
手にも血液が手先にまで流れたものが返るための効果的なマッスルポンプがあるのかもしれませんね。
もしあるとすれば、それは手の尺骨と頭骨の間の内側あたりにあるはずです。
手の静脈血を心臓に送り返すマッスルポンプ筋が固まると、頭骨動脈の脈圧が悪くなるんです。
いわんやその静脈おや。。。

すいません、脱線しました。

その他、多数の情報を数分でかき集めます。

大枠で問題ありの部位をマーク。
それを記憶し、体の全体像を知る一部の手だてとして採用します。
そして後に手をアプローチするとき詳細を観ていきます。

ただ、、、手の凝りの強い場合は、手の使い方自体に誤用が含まれている場合が多く、
そこを改善できた量に比例して良好な状態が増していくようになります。
誤用があるならばまた固まると行った状態を自ら何度となく、、、繰り返すんですね。。。

手を合理的かつ機能的に使えるような訓練。
方法はあります。
でも習う者の求めるモチベーションが高くなければ身につかないものです。
ちなみに私は合気柔術の講習会でならい、それをベースに試行錯誤中です。
実際、まだまだ未熟で、理想が100だとすればいまは10前後。
ただし以前はー50だったから、だいぶましになった気はします。
それで昨今の大判の木製かっさを使い、未熟の域は越えてないが
多少は成果が現れてくれる仕組みをわかって修練中です。
いつか思う存分の手さばきができるようになれば、
施術成果は間違いなく10倍は跳ね上がるでしょう。

そう期待しているものの、自分自身が未熟なままの手さばきで、
ハードな手仕事をしているおかげで自分自身の手のリリースは欠かせません。
この時期は特になんですが、
手の肺経が寸断されれば確実に花粉症でダウンするってわかっていますから。

そのときに手の筋肉以上にきつい痛みのでる手の腱をかっさ等で解くのですが、
施術が立て続きになりますと涙がでるほど劇的なリリース痛がでてくるんです。
時には小一時間、ずっと手にリリースを加えます。
ただ温熱器を当てて熱による激痛の表層筋部分は最初にリリースしておきます。
その下拵えのワークを忍ばせておかなければ、深層まで解けることはない。
手にたまった問題が解消されたときの深い呼吸、心地よいのですよね。
あとは肩の位置も変わりますし、肩胛骨の位置や作動も正せるのです。
首凝りも半減するものです。

足の筋肉はかなり太さがあってセルフマッサージが難しいかもしれませんが、
手へのマッサージは比較的容易でしょう。
もし手先が冷たくなったり、肩のつまりから呼吸がしづらいとか、
花粉症対策にいいものはないかと探している人がいれば、
まずは気持ちいい程度の圧によるハンドマッサージをしてみてはいかがでしょう。