施術講習会も、合気柔術講習会も、奥深い要素を含む技術は後々になってじんわり身につき出すものかもしれません

私がボウエンテクニックの講習会を受けて卒業してからたぶん4年ほど経ちます。

その【ボウエンテクニック】というソフトな刺激でおこなうセッション法では、
『ムーブ』という独特な刺激を加える方法で、
大幅に施術の可能性を押し広げていきます。

講座受講時には、『ムーブ』のやり方が私の頭の中でピンときてませんでした。
それが最近、ようやくムーブを付す要点や要領が見えてきました。
このムーブのやり方の手ほどきを受けるために
70万円の受講費を払って学ぶ機会を得たんだ。
そのようにいっていいような衝撃を感じています。

それは合気柔術で、講習を受けたその時は、なにをいわれてたのかわからなくても、
2年も練習をしつづけていると突然わけがわかってくるというのと同様でしょうか。

詳しすぎる解説があったならば、わかりやすくて腑に落ちてしまっていた。
するとだいたいのところまではできることになったでしょう。
でも腑に落ちるまではいってなかったから、
4年以上も不可解なところを感じてきました。
そうすることで自分なりの見方を得て工夫を仕出します。

講師がなさるムーブの手を参考にしてやり方を要領よく身につけられるようなタイプの生徒なら、
こんなところに疑念を持ち続けることもなかったでしょう。
さいわい、私自身、さっと人のやるやり方を習得できないタイプ。
器用さにかけるところがあるため、
ボウエンテクニックの学習上の基礎の基礎である部分を考え続けることになりました。

自分なりに腑に落ちて理合を得てそれを深めだせれば、
『これでいいのだ〜!』という自信がついてきます。
それと同時にお客様への身体上に現れる反応がうまく引き出されるようになってきました。

不器用なほうであきらめるという選択肢もないわけではありませんが、
不器用だからそこを繰り返し飽きずに同じ問を繰り返してこれました。
不器用なやつが徹底してわかるまでそれにかかわったとき、
習熟度はそこそこかもしれなくても、
オリジナルなやり方の思想に加え独自のものの考えが加味されていく。
そうした面白さが、
ボウエンテクニックのムーブにはありますね。

指先でムーブをするときにお客様に接触する指先の構造を考えると、
指には上に爪があり、中に鍵状に尖った指先の骨があり、
そして取り巻くぷにょっとした指先の軟部組織があります。

ムーブの性質上、
お客様の筋腱に接触して一定の速度と圧(比較的低圧)で
アプローチするポイントに刺激を加えます。
刺激を加える指先には、
接触したところからの筋の硬軟やその他の様子が伝わってきます。
そうしたチェックをすると同時に、それ自体が施術になっている。

指先で感じるような感覚を、
私は長年、様々なツールを手にして患部に接触し、
そちらの情報を的確に感じ取れるよう訓練してきました。
まさに指先と同様かそれ以上の情報が私の中に汲み取られていきます。

そうしたことができる特性を活かして、
いま、ベン石のかっさや石けん型のネフライトでムーブを行うやり方を極めようと、
変わったことを考えています。

指先でおこなうよりも返しの直角に当たり続けたり圧を同一にし続ける感じが難しく、
やってみるとこれは成功したなと思えることが少ない現状ですが。。。
それでも少しずつコツをつかんできていて、
指先でムーブをかけたときを凌ぐエフェクティブな成果が得られています。

それはベン石のカッサは、さまざまな形状のものがあり、
広く線や面で接触アプローチできたり、小さなエリアへ集中したアプローチができるなど。
アプローチする接触部位の形状や性質に合わせて最適なツールを使ってムーブをかけると、
うまく使えば指先ではかなえられなかった成果が現れだしているんですね。
我ながら、ほんとうに亜流に走る癖があるなぁ。😅


ちなみに私が習った流派のボウエンテクニックではございませんが、
下記YouTube映像はボウエンテクニックを学ぶ海外の講習様子です。

Terapeuti Bowen Chisinau】 
https://youtu.be/Bq7ESleZMgo