薬膳では、食材が持つ体温コントロールをする作用を【五性】と呼びます。
■ 五性とは
薬膳や漢方の食事療法において、食材が持つ「体温を調節する5つの性質」のこと。
寒・涼・平・温・熱の5段階に分類され、体を冷やす作用(寒・涼)や温める作用(温・熱)を、
体調や季節に合わせて選び、身体のバランスを整える考え方です。
■ 五性の分類は
食べ物は、体を冷やす順に「寒性>涼性>平性>温性>熱性」の5段階で評価されます。
寒(かん)・涼(りょう):体を冷やす。のぼせ、発熱、喉の渇き、便秘、夏の暑い時期におすすめ。
平(へい):体を温めも冷やしもしない、中庸な性質。体力に関わらず、持続して摂れる。
温(おん)・熱(ねつ):体を温める。冷え性、寒がり、冬の寒い時期、疲労時におすすめ。
では、お肉屋さんの専門店に出向きますと、
羊肉
山羊肉
鹿肉
鶏肉
牛肉
豚肉
亀肉(←中華料理店御用達ならば)
といった様々な種類がございます。
通常、味で選ぶなら牛肉だとか豚肉、または鶏肉が好きと、
いった選び方でしょう。
ただ薬膳では味覚重視は考慮するものの、
もしあなたが体が冷えるタイプ(気虚体質や陽虚体質など)なら、
大胆にも羊肉(ラムやマトン)をお勧めすることもあります。
以下の表をご覧ください。
温性の強い順ランキング
●羊肉(ラム・マトン)・山羊肉(山羊)
性質:温性(熱性に近い)
薬膳では「補陽(陽の気、すなわち熱エネルギーを補う)」の代表格です。寒さをしのぎ、身体を芯から温める力が最も強いです。
●鹿肉
性質:温性
羊肉と同様に補陽・温性の食材であり、腰や膝の冷え・虚弱体質を改善する「補腎」の作用があります。
●鶏肉
性質:温性(穏やか)
身体を優しく温める作用があります。胃腸を温めて元気をつける働きが特徴です。
●牛肉・豚肉
性質:平性~温性
身体を温める作用がありますが、鶏肉よりもやや平性(中立)に近く、おだやかにエネルギーを補う(補気)肉です。
●亀肉
性質:涼性~寒性(冷やす)
これらは身体を温めるのではなく、逆に冷ます(清熱・滋陰)作用があります。余分な熱を取り、身体に潤いを与えるため、熱がある時や乾燥する時、夏場に適しています。
羊肉は五性では熱性に近い温性です。
体をとても強力に温めてくれる作用があるためで、
冷えたお腹もしっかり温め気の巡りを回復させてくれるのです。
適切なグラム数の羊肉をとるよう心がけることで、
中薬や方剤を摂るときのように体調を安定させてくれるでしょう。
北海道で羊肉でジンギスカン鍋をするというのも、
寒気の強い環境に適応させる食による対応としては優秀ですね。
ただ、ラムやマトンは通常のスーパーマーケットでは入手困難。
それに調理法は豚や牛とは少し異なります。
冷凍したブロック肉の場合、
一晩かけて冷凍庫から冷蔵庫に移し解凍させる手間もかかります。
和牛ほど高価ではないものの鶏肉・豚肉よりも値が張る傾向があります。
それ以外にも陽虚体質の方がマトンを食べる際の注意点があります。
* 「内熱」の発生に注意
マトンは非常に温める力が強いため、食べ過ぎると体に熱がこもり(内熱)、
のぼせ、口内炎、ニキビ、便秘を引き起こすことがあります。
特に「陽虚」であっても、体内に「湿熱(しつねつ)」が混在している場合は、
大根など熱を下げる食材と組み合わせるのが鉄則です。
* 食べ合わせの禁忌
* お茶(特に緑茶): 緑茶に含まれるタンニンが羊肉のタンパク質と結合し、
便秘を引き起こしやすくなります。食後すぐのお茶は避けましょう。
* 冷たい飲み物: 羊肉の脂分は融点が高いため、冷たいビールやアイス水と一緒に食べると胃の中で脂が固まり、激しい消化不良を起こす原因になります。必ず温かい飲み物を合わせてください。
* スイカ・梨: これらは極寒性の食材であり、マトンの温熱効果を打ち消すだけでなく、胃腸を壊すリスクがあります。
などの注意点を把握した上であれば、
冷えたカラダを対策するための知恵として活躍してくれるでしょう。
私もラム肉で自分の体を使い研究中です。
話し、変わりまして。
Googleスプレッドシートで作成した【中医学版体質判断シート】。
以前にお客様に自動計算をしていただいたりレーダーチャートを設置していただくなど、
ご協力をいただきました。
M様、ありがとうございます!!
今回、中国の中医学を教える大学による体質診断を参考にして、
【中医学版体質判断シート】を改良を試みました。![]()
一点は、
質問のひとつにある
【疲れやすいですか?】という質問に対し、
Yes・Noで回答する設問を、
1(問題なし)~5(問題強い)という5段階評価で回答を促します。
これで回答精度が上がりますね。
評価計算が煩雑になるためAIを活用し変更作業を実施してみました。
Geminiに必要な関数を書き出させ、、
その内容をClaudeに持っていき実装させる連携で対応できました。
他の手直しもAIが正解を惜しげもなく出してくれて1時間せずに、
去年より持ち越してきた体質診断シートの改良作業が完了しました。
ありがたい反面、関数の勉強などをコツコツ一ヶ月かけてきたものが、
AIで試したら一瞬で終わってしまい複雑な気持ち。😅