腎は大小を漏らさないようにしてくれる陰部の開閉操作の要なんですね

五臓六腑の生理機能と症状とその分析、
そのうえでの食薬による治療法について学んでおります。
今日は、腎と膀胱。
ひとまずこれを学び終えれば五臓六腑(奇恒の腑を除く)は学び終えたことになります。

興味深いと思えたのは『封蔵之本』ともいわれる『腎』です。

『封蔵之本』とは。
封蔵(ふうぞう)とは、漏らさないように貯めておく蔵を意味し、
本(ほん)とは 根本、根源という意味。

 腎は、生命力や活動の源となる「精(腎精)」をしっかりと蓄え、
漏れ出さないよう封じ込める役割を持つ「根本的な臓器」です。
腎精という先天の精または先天の本を蓄えるだけかというと、
そうでもございません。

トイレ関係の大小にも腎の封蔵之本の作用が機能しているといいます。

たとえば小のお話をさせていただきますと、
腎は上に向かう作用があり、
膀胱は下に向かう作用があります。
膀胱の力により外に小を押し出すのですが、
腎の上に引き上げる作用によりフタが出口のフタがしっかり閉められ、
一定の量が貯まるまで膀胱内に貯めておける仕組みになります。

この場合、腎は小を漏らさないようにするよう封蔵之本として機能しているわけです。

でも頻尿だったり、つい漏れ出てしまうようであったりすると、
膀胱に問題があるだけと思ってしまいがちですが、
中医学では腎気虚証(腎気不固証)という腎の気が足りてないと
(頻尿、尿のあとすっきりしない、尿もれ、遺尿、夜尿が多い)
といった不調感が生ずるとされております。

このような陰部の開閉の失調は、
高齢化することで生理的に腎気虚になりやすいため、
比較して多くの方々が体験するといわれております。

対応には補腎固気といって腎を補い、弛んだ腎をおさめます。

腎臓と膀胱の関係では、腎臓で濾した尿を膀胱に送りますし、
関係が深そうだと察する方もおられるかもしれません。


ですが大のほうも腎の封蔵之本としての漏れ出さない作用が頼りです。
大腸が下へと送り出す作用があり、
腎が不用意に漏れ出されないように止める作用があります。
腎が開閉のフタを締めてくれないと、
思いもよらないところででてしまう。

 


私の知り合いの方が、こういった症状に苦しんでいると伺った覚えがあります。
尿もれなら尿もれパットのような高分子吸収体のような製品を利用すればいい。
ですが大きい方はそうだけではすまないものだといわれて、
施術をしていた私も、筋膜リリースでどうにかなるものではなく、
ただただお話をうかがわせていただくだけであったことを覚えています。

中医学ではこの証を腸虚滑脱証といいます。
これはいま勉強していてわかったことです。
大腸の陽虚陰盛により現れる慢性下痢の症候群です。
陽気が足りていない状態ですから、とにかくお腹が冷えて苦しんでいる。
この場合は温めることで陽気を補うことができ、
不調感を軽減させることができる仕組みです。

ただこちらの陽虚滑脱証を患う方は、
精を大きく失われた方々であり、
高齢の方や長患いをなさる方などで少数。
気虚で小漏れはかなり多いと申しましたが、
少数でカウントされず本格調査はされていませんが、
女性では4%、男性では1%前後と概算されいます。
(GoogleAIにて)
パーセンテージとして、あまり患う人が少ないため、
研究はあまり進んでいるものではないらしく、
知り合いが医者にいって相談してみたときは、
根本的な治療法はないといわれ対処の薬をもらうが。。
その後も悪化をたどることになって不安だといっておられました。
これは3年ほど前のことで、それから私がお会いしたいというメールを送るも、
体調がよくなったらこちらから連絡をするから待っていてほしというメールで。
ずっといまも待っているという状況です。


中医学の場合、陽虚滑脱という(証)が判明したとき、
証立て自体が治療法をえるための分類作業であるため、
証がたつと同時に治療法も判明しております。

陽虚滑脱証の方剤例として、
補中益気湯は知っていますが、
他はほとんど私も初耳の方剤がならびます。
方剤の使い分けの基準は、
方剤の構成生薬を観ていけば、
だいたい様子はわかりますが。。。
手持ち資料にもでてこない方剤が多くて。
(駐車丸って方剤、なんなのだろうか?)

ただし西洋医学セカンドオピニオンとして、
優秀な漢方薬局によりカバーできそうですと、
いまだったら知人に自信を持ってお知らせできるかと思います。