軽度の側弯症でも手いっぱいなんです

整体で成人側弯症が改善しますか?
そのような質問をいただきました。


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専門的なことにつきましては、
側弯症で検索していただき医学的な知識を得て欲しいと思います。
整体院の側弯症についての解説ではなく、
医療機関が書かれたものを見て欲しいと思います。


重度の側弯症を整体でまっすぐにするような対応は、
私には現時点では不可能です。


そう言えるのは、
私の施術は、軽度側弯症との戦いでした。
真剣に、身も心もそこに注ぎましたから。



軽度の側湾なんかでは、
医学的な知識を持たれる方は、
定期的に医師に診断を受けて経過観察をするということを知っているでしょう。


そのようなものならば、
別段、施術で解いていく必要などはないではないか?


そう思われるかもしれませんが、


心肺機能障害の予防
変形に対する美容的な悩みの予防
腰背痛や神経症状発現の可能性の予防
  側弯症の進行を防止するため
  


などの目的として、
軽度のものであっても、
少なからず施術で対応する意義はあるのではと思います。
実際に軽度の側弯症を負っている方々の場合でも、
体力の持続性の弱さやアトピーや花粉症などのアレルギー体質や低血圧なども気になりますよね。
また起立筋が常に硬化していて自律神経系が緊張し続けていて休めないことも。



軽度の側弯症というものでさえも、
骨を理想的な重力バランスにおける位置からずらし、
曲げているものの非常に強烈な硬さがあることは
その部位をリリースするために圧をかけたことがあるものならば気づくだろう。


継続的に、側弯をつくりだしていた骨の並びを乱す緊張萎縮したままの筋肉は、
子どものときから成人まで保ち続けられた場合に、大変に深い硬さを生じます。


厳密に言えばということで述べさせて頂きますと、
成人まで理想的な姿勢を維持できている人がほとんどいないようです。
それは誰もが利き足や利き手のような片側を主に使うクセからきます。
たとえば右利きで右足の大腿直筋や外側広筋を使い肥大させることで、
右側上前腸骨棘部分が下方に引っ張り降ろされて脚長差が短くなる。


それにより個人差によりますが多くの方々に軽度な脊椎の側弯や前後湾曲、
またはねじれなどの傾向が生まれてしまうのです。


子どもの成長期のときには、まだ柔軟性もあるため、
自然に改善する可能性もあるのですが、
それがおとなになると、
もしすでに大きなしこり化させて側弯を作り出していたとすれば、
なかなか対応が難しくなってしまう。


最近ではあまり施術前での筋膜の癒着についての説明は、
詳細過ぎる説明は気を重くさせられてしまうため、
そこそこで済ませるようにしているのですが。


そのときに筋膜が癒着してという言葉を使いますが、
筋膜のゼラチン状の状態が取り戻されればいいかというと、
なんとなく、もうちょっと嫌な感じの問題もある。


私どもの細胞ひとつに含まれる「細胞膜」というのは聴いたことがあると思いますが、
細胞骨格」というタンパク質系の組織からなるものもあります。
細胞骨格は細胞の形を決める骨組みとなっていて、
そのおかげで細胞は形をかえたり、
ときには動くことも可能になる。
そういったものの膜レベルでも、
栄養素が十分運ばれず老廃物を捨てられないという状態の悪化したものが、
そこにあり続けてしまっている。


細胞骨格が加圧により変形したままになったりするかどうかについて、
ネットで調べようとしたのですが、そのようなところまでは解説されるページを見つけられませんでした。
ですが細胞というひとつの水の入ったボールと例えて考えれば、
多年に渡る圧迫縮小化の影響は少なからずでてくるでしょう。
そのような想像をしてしまいます。


一本の大きめな筋肉の周囲にある部分が隣の筋肉と癒着した程度ならば、
初期型の癒着であってリリースはさほど難しくはないと思います。
それは一般的なテキストで解説してあるような技術で対処できる。


それがまさに細胞レベルにまで影響をするような、
細胞膜や細胞骨格にまで、影響がでているのではないかと思えるほど、
(思いたくなるほど)
状態が問題があるようならば。


その存在を感じ、
それに骨折や靭帯や筋肉等の断裂など様々な危険を避け、
そして強烈な痛みを起こさないように工夫を加えていかなければ、
解き進めることができるものではありません。


私も手でだけリリースをしようとしていたときは力負けでした。
相当、体の使い方のスキルを上げたとしても望むほどのことは、
結果が伴わなかったことを覚えております。
それにお客様には強い痛みを伴った手技でありました。
つまり深部にまで解き進めるなんていうことは、
どういったことでできるかと絶望の連続でした。



今は以前とは比べ物にならないほど、
リリース深度は深まっています。
それは当社比の話ですので、
昔の私と今の私を知らなければ、
どういったものかわかりません。
その点は申し訳ないことですが。




ただ、、MIXIの脊柱側弯に関してのコミュニティがあって、
そちらで整体で側弯症の重度の方も治せるといい、
勧誘をなさっておられる方がおられたようです。
それで炎上していたことが過去あったようです。



私自身、軽度の側弯症の方の対応で力を目一杯。
心血注いでの施術をさせていただいてのことです。


結果をみて、それでものを言おうとすれば、そう。


もちろん中にはゆるめやすい方もいるんです。
でもそのような方を抜いて考えてみて、
難易度が高い方に対応が至難の業です。


そして年々、至難の業の方が増えているようです。


肉体的にも精神的にも、
ストレスが掛かるような社会環境になっているのですね。



またほんの軽度の筋緊張を持っていてという人の場合は、
実はリリースがしやすいのです。
そのリリースは心身のパフォーマンスを飛躍させてくれる。


そのような実感があります。


私の筋膜をリリースする施術は、
重い症状の方の対応が得意だと言うよりも、
健康な方をよりパフォーマンスを良くするためのものとして利用していただいたときに、
大きなメリットがあるということで、バレエや太極拳などをなさっておられる方々が、
定期的にお通いいただいて成果が出ているのです。
実際は、その方々にも身体の奥に潜んでいる筋膜の癒着部分を解いていっているのです。