手で書くと記憶しやすい --(2)

僕は恐ろしいスピードでキーボードをたたくことはできるのだが、
文字を書くとからっきし遅くなるのです。
それだけその書こうとしていることに意識を集中している時間も長くなる。
そしてより感情の持ち方に反応した文字を書くことができて、
その感情を客観的に見つめることもできる。
それは大切なキーワードを書くときには、「ここ大事!!」という感じで、
無意識に大きめに書いている。
そのような文字のばらつきもあいまって、
ひとつの文章は感情を中に封印した象形文字のようなものになる。
パソコンのフォントは一定で、
ときには強調やフォント拡大、色変換などをすることもあるが、
「手書きのばらつき方」と比較すれば微々たる物でしかないように感じる。
再度読み返したときに、パソコン上の文章は、
見た瞬間にピン!と反応することは少ないが、
手書きのそのときの感情が入った紙には一瞬にして内容を想起させてくれる力がある。
これも脳内の情報処理部門が異なっていることからくるのかもしれない。

そう考えてみると、
手書きでの記録する習慣を持つほうがいいように思う。
自分の体を自己観察して日記に記してみるレポートを書くときは、
未来の自分へのプレゼントとして手書きで記したレターのほうがいい。
そんな気持ちがお客様のレポートを整理していてしてきました。

手書きした方のほうがレポートで書かれた内容を想起する際、
容易なのかもしれません。

そしてそれは体の変化についての記憶がそれだけ残りやすいわけで、
手で書くことのほうが何らかの体に対しての意識を強める作用をもつでしょう。

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あと紙に書くと、パソコンのディスプレー範囲内にしか文字が置けなくって、
KJ法などの発想法をすると複雑になると混乱しますよね。
広告の裏やミスプリントした紙などを名刺の横半分にきってキーワードを書き込みます。
たたみいっぱいに敷き詰めてワークテクニックの分類や特性判断をします。
この作業をした後にパソコンへ清書するという形で行うとすっきりします。

アナログのツールとデジタルのツール、
うまく使い分けたり組み合わせることが大切なのでしょうね。