こころとからだ[骨格のゆがみをこころで作る]-(2)

反面、心理的アプローチに対しての関心も強くて、
筋肉反射を習ったり、NLPTFT、TMS理論などなど、
さまざまな知識を蓄えるようにしています。
なかにはバイオエナジェティックのような、
心身の緊張と体の特定部位の癒着との関係を指摘する理論もありました。

ですがなかなかお客様の前で使うレベルの使い物になるまで
身に付けることができないというところが残念でなりません。

中途半端に心理的アプローチを用いては、
悪路へと導くリスクを負わせることも起こりえません。
確実性の問題で、次にどのようになるのかを想起できないのでは、
目をつぶっている私が目をあけている人を案内しようとするもので、
危なっかしくて見てられないでしょう。
そういう気配は自然に伝わるもので、ごまかしが利かないのです。

ですので心理的なアプローチは自分自身でと身内と一部の知り合いの先生同士で、
試験的に行うにとどめている状況です。
頭の中ではさまざまなことを試行錯誤し、
身内でその状況を探っておりましたが大変難しい課題です。

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ただボディワークをしていたときに何か心に対してのアプローチをしていた、
と胸をはっていえることもあります。

それは半強制的にご自身のお体の変化を
毎回のワークごとに書き記し提出していただいたレポートです。

肉体と精神は表裏一体です。

であれば肉体を見つめるセンス、観察力が向上すれば、
同時に精神的な認識力の向上につながると考えています。

わざわざ文章にして書き記すという機会は少ないものです。
この一ページ分の分量のレポートを書く行為は、
自分の体と対峙し客観視できる視点を持つ助けになると考えました。

自らが書き記すプロセスが、
最大の自助努力となると信じていました。

お客様の自助努力に頼った形です。
お客様の中には、ワークを受けっぱなしにするのではなく、
振り返る貴重な体験ができたとおっしゃっていただけることもありました。
お忙しい方が多いので、内心恐縮していたところはあったのですが、
その言葉を聴き救われた気持ちになりました。

もちろん私としても次回ワークの前にメールでレポートを提出していただければ、
レポート時の身体状況を把握できます。
それを元に次のワークの進行を考えることができました。
そういうメリットもあります。
感謝して参考にさせていただいておりました。