相手の力と自分の力を利用すること

合気道でのひとコマ。

自力を利用すれば疲れます。
他力を利用すれば疲れません。

力は効率的に活かしたいもの。
相手が向かってくるならば、
その力を最大限利用します。

相手の体が動くとき主導筋の癖により体の歪みが生じ体バランスを崩します。
通常自分では気づきません。
その崩れた状態をもっと崩すように誘導します。
瞬間的に相手が向かってくる力の方向に加速力をつけてつんのめらせる。
または上方向や下方向へ力の進む道を変えてあげる。
そうなれば自分で体を立たせることができない状態。

相手の動きや体のパターンを把握して、
相手を崩すために、相手の力を利用する。
相手の力の方向を見るため観察すること。

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では相手の力を利用することに注意を払えばそれでよいのか?

それ以上に大切なことがあります。
相手のウィークポイントを把握する際に、
自己の体に注意を向けます。

たとえば相手が首の骨がつかえているか?
それを見て取ったときに、
自分の首の頚椎の状態を振り返るのです。
もっとも理想的に使えていれば、
頭は宙に浮いたほどの軽さです。

たとえば腰のそりはどうか?
体の軸はどうか?

客観的に相手の状態を把握した上で、
自分の状態を振り返ってみる。

体のウィークポイントの場所には、
使えてない筋肉や骨や関節がある。

利用していないものがある場所が、
体の軸を崩しバランスを狂わす。

自分の持っているものを使ってないから弱くなる。

ならば利用していない体の部分を探す。
それに気づきそこを使っちゃえばいい!

それで貴方は強くなれる。
体の弱点を改善したから。

人間の場合、
機能的に体全体の利用ができること。
その上で動きを作り出せていれば、
強い生命力が内奥からほとばしりだす。

ただ既にその場所の関連筋がしこり化していれば使いにくいわけだ。
筋感覚が鈍れば現状の肉体利用情報が、
脳へくみ上げられていかない。
自分の意志の力で緩められない筋肉。
それを自力マッサージで解く。
ボディワークを利用してもいい。

そして使える体の場所を増やす。
使えてない体の場所を見つけて
使うように工夫し意識を保つ。

そうすれば自分の隠れた力を引き出すことは、
無限に可能であるように思える。

自分の力を引き出すこと。
これが健康維持促進に不可欠です。