身体を三態に小分けしてみることで無駄なく活かす


【人体の構造要素の三態】
(1)人体とは骨格という支え構造体(剛体パーツ)
(2)血液やリンパ液や細胞間液などの液体という柔構造体(液体パーツ)
(3)筋肉や腱などの支え構造体にも体液にも等しくなれるもの(可変体パーツ)


それらにより構成されています。
(1)(2)は構造体として変更できません。
可変するのは(3)のみ。

この(1)(2)(3)が明瞭に分けられて働き、
それでいて作用するときは渾然一体となる。
人体の動きを効率よく扱う技術が、
中国武術やよくできた動きを伝える競技や
技芸にはよく仕込まれています。

この(1)(2)(3)を分けないと、
各機能を最大限利用する意識は生まれないでしょう。
それぞれ特質が異なるものです。

一般的には「がんばろ!」として
(3)の筋肉や腱の部分を意識的に動かします。
もちろんがんばろうも必要です。
ですがもう一歩そこから離れた視点を持てば、
別の切り口の体の活かし方が見えてきます。

ある意味、意識の転換により次元が超えられるといえるでしょう。

これは人体操作の問題としてみるのではなく、
運動の力学としての物理学的な視点でみてもいい。
ちゃんとした計算式が成り立つもののはず。
・・・おそらく。^^1

この計算は私はある程度までがんばって断念。
図書館で流体力学の本を借りてきたが、
剛体や柔軟な弾性体以上にハードルが高かった。
でもやっぱり力学的な計算式で説明つけられる。
そんな感触だけは得られたように感じた。
(1)(2)(3)を分けないで計算したときと、
分けて計算をしたときと実際の仕事量との誤差を知りたかったのです。

ただ計算式でわかる以上に自分の体で実感したいものです。

でもこの小分けして見れている人の動きかどうかは、
ポイントが体感できていればすぐ見分けがつくようです。

それにこの(1)(2)(3)を分けないで使えば、
磨耗するので老後が心配。
それが太極拳内家拳などは整っているのですよね。