骨盤底部のしこりとグラウンディングの関係

*立つことにこだわる手技を使うワーカー。
会陰周辺部分のリリースの大切さを痛感するものは多い。それは劇的な軸感覚をつかむための重要箇所だからだ。

だがそのことを一般健康書で見つけることは少ない。
なぜ知らせないのか作為的なことなのか不作為なのかわからない。
だがそこがポイントであることは確かです。

眉唾物に聞こえるかもしれませんが、
以下は物語を読む雰囲気でお読みくださいね。

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記憶が確かではないのですが20年近く前です。
私は小さな出版社にお世話になったことがあります。
そのときの取材経験でその大切さを驚きをもって教えられました。

取材情報の守秘義務関係もあり詳細は述べられません。m__m
概要だけかいつまむと、こうです。

気功をなさる先生がいまして、その方の個人道場へ取材。
お会いした感じは力抜山風のよう。
とろける筋肉からハガネの筋肉へと移行できていて、
近づいただけでモァモァという圧感と肩が緩む浮遊感が生まれる。
ゆるぎない真人といえるような聡明な頭脳の持ち主でもあった。

その先生がもうすぐ日本での講習の役割を終えられて、
海外に出向かれるときに私がお邪魔させていただきました。

そちらの先生に教えていただくと料金が高く、
マンションの頭金程度は最低でも必要なところだそうです。
送り込まれるときにその先入観をいただいていましたが、
その本格的な力量を知れば価値観の違いだろうと思うだけになった。
中国本国で名門の道場に入るならば家一軒分の費用が要求されるものだ。
その価値があるかどうか理解できたものしか来なくなる敷居を造る必要があったのだろう。

気功の修練が一通り終わりに差し掛かったお弟子さん。
そのお弟子さんに最後の仕上げをするということでした。
頭頂部の百会から天の気を受け取り、
お尻の下辺の会陰から地の気を受け取る。
その百会と会陰の調整をするという説明。
本来は取材等でも深くは部外者は立ち入れないそうですが、
その先生が「君は観てから帰りなさい」とおっしゃっていただきました。
その一部始終を見せていただきました。

※出版社に帰り先輩に見学の話をすると、
「なんでお前に見せてくれて俺には見せないんだ!」
と悔しがっていました。
先生は予知能力などにも定評のある方でした。
私がボディワーカー業を志すことを予知して導いてくれたのでしょう。
そう信じています。



まさに周囲に奇怪な音が発ちだす。

百会の調整では頭蓋骨全体の調整。
この部分はまるでお弟子さんは寝入るように意識を失われていました。
しかし会陰部分については様相が違います。
痛みで雄たけびが部屋中に。
・・・・。

しばらくその部分を解かれたものは、
自分の足があるのに今までの自分の足が消えうせたように立てない。
立てなくて寝転がっていてしばらくして先生が軽く背中をさすると、
うそのようにすっと立ち上がる。

そのとき、
立ち上がったお弟子さんの目が驚きと喜びに満ちていた。

あとでお伺いすると立ち上がったときの脚の感覚が、
つい1時間前と今とではまったく異なるそうでした。
地球の上に根を下ろすというのは、
イメージで無理やり思うものではない。
体がまさにそう感じるんだということを体感したそうです。

その人の顔の目鼻立ちのバランスが別人のように整って感じられた。

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そうなったのは僕は気功の先生の気の力だけではないと考えている。
そのときの行為でわかった。

その後、お弟子さんとしばらく交流があった。
その間、彼の気はまったく衰えることはない。
むしろ師がいなくなった今も強く進化し続けている。
先生がこれをすればひとり立ちできるようになると、
太鼓判を押していたこともうなづける様子だ。

その先生のデータを後に調べさせていただいたら、
カイロプラクターという別業も営まれていたことを知る。
ディープ・ティシュー・マッサージの手の筋内部への入りだった。

グラウンディングには、
骨盤周囲、底部の部分を解くことが大切と、
このときの体験が教えてくれた。
ただあまりの手技だったので諸条件が整わなければできないものでした。

現在は股関節の深部などを痛みのほとんどない関節技でリリースすることで、
内転筋の骨盤付着部などを最小限の痛みで解けるところまで引き上げられました。
地道に進んでいます。

その先生に「君は大器晩成!」
陽気にがんばるようおっしゃっていただいた。

人生の中、5時間お会いしただけでも、
一生の師と思える人物はおられるものです。

真に解けた骨盤の周囲の筋肉を、
そのときに触らせていただいてます。
そのことは実に大きな財産となっております。
骨盤の状態が・・・というときに、
私の頭にはニュートラルの状態がそのときに感じた状態。
そこに近づけるという目印があるのです。