ワークをするときのワーカーの技量をみるとき。
圧をかけるようなワークをするワーカーの場合。
ワーカーにワークの知識があるのは当たり前。
テクニックを知っているだけではいけません。
技術を磨いて技にすることができるかどうか。
ここで大きな成果の差が出てきます。
簡単な実験です。
前へならえの姿勢をします。
出した手にモノを乗せて負荷をかける。
友達に手を下向きに押してもらうのもいい。
手先を意識して必死に持ち上げようと努力する。
頑張って友達の手を上にはね上げる。
相手と自分の力量が同じ程度ならば、
自分の腕がぷるぷる震えだすだろう。
楽々と持ち上げることなんてできない。
力んだ状態では力の発力を調整などできるわけがない。
だが次の場合はどうだろうか。
身体バランスが事前に整えられている。
腕を使うときは体の背面にある肩甲骨を意識する。
肩甲骨を広背筋を短縮させることで下に引き下ろす。
そのときに同時に手が持ち上がるようにする。
すると驚くほどの強い力が発揮できる。
他にいくつもの工夫すれば人を浮かせたりすることもできる。
力の出力は肩甲骨の引き下ろされる具合で微調整できる。
このときは...
大きな力も小さな力も発揮できる。
強い力も弱い力もです。
体全体のさばき方もいい感じです。
そして力を発揮する側の疲労は残りにくい。
『いい手をしているね』という感じです。
手を活かすための技巧を身につけている。
マニアックな技巧では、
特定の指を印を結ぶことで、
力の方向や質を変えたりします。
独自の指の印を見つけて遊ぶこともある。^-^;
後者の力を取り出すことができるワーカーならば、
お客様にも効果的なワークが可能です。
ワーカーにかかる負担も軽減されます。
素晴らしいワーカーだと思います。
同業者の先生などとお会いするとき、
無意識にその先生の体捌きを見ます。
なかなか凄そうな方だなと思うと、
同時に軽く背中をポンポンと叩く。
その先生が日頃より注意深く体を使われているかどうか興味がある。
その疑問解消のため背中周りの筋肉ができているかどうか観るためです。
そんなとき背中は言葉以上に様々なものを物語ります。
逆に自分の技量もすぐに相手にばれます。
だから日頃から精進せねばなりません。