体の使い方の説明は難しいものです。。。


体を揺らしながら立たせるということ。


立つときにまず初歩的な要項として、
正しい関節の向きや位置を体に記憶させること。
ワークをお受けいただいた方はわかっておられるはず。
手足を『外転・内転・外転』ですよね。
立つときの足裏の左右に乗っかるウエイトを均等にして。
腰を反らないポジションにするため肋骨下端を修正して。
などなど他にもいくつものポイントがある。


この様子で横立ち姿がきれいに整いだすと、
ひとまずこれでファーストステップ完了です。
これでも体の安定性はずいぶんと改善されている。


最近は大腰筋と腸骨筋の係り受け関係の説明を工夫して
次のステップまでお伝えしやすくなりました。
私の中ではこの動き方は以前から取り入れていました。
体を動かすパターンをさまざまに組み替えて試す結果、
自然に得た最適な動き方のモーションパターンでした。


だがそれがなぜ最適なのか?


どう説明すればいいかと暗黙知を掘り出す作業に苦労した。
多少それがまとまりお伝えできるようなりました。


今までは静止した様子で立つ『静的な立ち方』でした。
次に体が前後に揺れながら立つ『動的な立ち方』です。


この動的な立ち方に至ると、
初めて体を支えるのはコアが実感でき、
呼吸力と腰椎免荷の関係が自然となる。
前後にゆれながら立つことで呼吸は腰に入りだす。
体の緊張を脊椎を緩めることで解放できるように。


いったいなぜこのような安定性が得られるのかが、
自分でおこなっておきながらその理由がわからなかった。
ただこうするといいという説明では後日墓穴を掘るだろう。
その時点では噛み砕いた説明ができないため誤解が起きる。


そこを四足動物にまで経ち返ることで大腰筋・腸骨筋の動く仕組みを観察。
そのときのヒラメキで『な〜るほど、そういうことだったのか!』
という後付の理由を探し出した。


それで動的な立ち方を説明できるように落ち着いたのです。


意外に体の操作法については、
説明しにくくて伝えられないことがある。
それは自分自身の体という『個人的な快適操作法』か
他の方々にも有益な共用できるような操作法なのか。
そこを見分けていくことがなければ、
人に伝えるときに伝わらないですよ。


僕はそう思います。