腰仙関節をリリースするための工夫が実ってきて

腰仙関節は腰椎と仙骨のあいだにある関節です。


ここが強力な癒着をおこすことはよくあるんです。
そのときに『腰椎化した仙骨』や『仙骨化した腰椎』にわかれるもの。
本来は腰椎と仙骨は別の機能をそれぞれが持っているにもかかわらず、
それがまるで強い勢力の側になびいて取り込まれるようなもの。


腰仙関節の癒着は腰のそりを強めます。
膝や首などにも少なからず障害を与えます。
それに脊椎を伸びやかに伸ばし立てなくなります。


それではどうやって腰椎と仙骨にただしく分化させるか。


これが難しいんですね。、


なにせ故障を起こしたらヒトを不随に陥れるような仙骨が絡んでくる。
仙骨の前側部分には脊椎神経が触れている部分でもある。
いろいろな文献等をあたってこちらの腰仙関節をゆるめる方法を調べた。
多少の腰仙関節の癒着だったら調べたものでも効果はあるだろう。
だけど重い癒着の場合は、
途方もない時間がかかるようなものしかなかった。


だからここについてどのように処理すればいいか、
ずっと試行錯誤していたんです。


でようやくその私なりの回答が見えてきました。


腰仙関節部分ほど強烈な癒着を起こす部位はなく、
ちょっとやそっとの力では歯が立たないことがあるんです。
そのため対応は単純に手で押すだけでは力不足だった。
それを発想の転換で改良を加えずいぶん改善できました。
これは半年に一度あるかどうかの大きな発見でした。


解かれている本人は気づかないけど、
まったく違った状態に変わっている。
まっすぐ立つ技術が未熟な人に
いきなりこの解き方で腰仙関節部分のコルセットを解かれると
身体の変化についていけずバランスを崩すだろう。
その点は注意が必要だと思う。


ただその手技はきつい姿勢です。。。。。
それもミリ単位の方向と絶妙な圧力が要求される。
ミスは許されません。


なにげなくささっとやっているように見えて
極度の緊張状態です。


今も私の脚部や腰背部全体が異様に張っています。
ひさびさの腰痛モードになりそうな危険な模様ですが、
どうにか姿勢や動作を工夫して回避したいと思います。



このテクニックを過去にワークを受けていただいた方々のなかの数名に
受けてほしいなぁ。


そのひとたちの顔が思い浮かびがんばれてきたのですから。