老いる準備


私のところへお越しの太極拳をなさっているお客様がおっしゃるは
70代の方も同じ教室で太極拳で汗を流しているといいます。


今から2500年前に生まれた道家思想。
人生に価値を見出し体を傷つけず、
長生きをすることを道家は説いた。
道家思想が太極拳には流れている。


備えあれば憂いなし。


私は数ある気功法を書籍等で集めましたから、
その実践にいそしみたいと考えています。


気功というとわかりにくいものと思われるかもしれません。


私には気功とは電子と陽子の二極の力加減による並び方、
そしてその間に開いた空間(隙間)が大切な役目を持っている。
というように分解して考えています。


私は図書館から『磁石のふしぎ 磁場のなぞ』を借りました。
硬い科学記号や公式が並ぶ物理学方面の本です。


この本を読んでいろいろと気づかされる点や、
今まで腑に落ちなかったことがわかりました。


アンチエイジング』という抗老化対策という意識。
『アンチジャイアンツ』じゃないんですけど、
嫌いになっても仕方がないのが老化なんです。
それをどう受け入れていくか。


老化で何を失い何を得ていくか。


正面から向き合わなければなりません。
自分の身を健康に維持して長寿をかなえる。
自助努力の積み重ねが各人必要になります。


お正月にテレビで老老介護や要介護認定の問題があげられていました。
イメージ的に押しつぶされそうな苦しさを感じますが、
押しつぶされては老化で失うものしか見えてきません。


究極的には道家思想のごとく、
いつまでも人生の意義を見つめ、
身を傷つけずに長い生を受け入れる。


ただ人間が持つ感覚・感情・思考・運動の4つの能力で
今まで使っていないと気づかなかったものを使い始めると、
道家達が目指していたものが見えてくるように思えてなりません。