本門寺の此経難持坂でトレーニングをする人々


今日の午後8時ごろ池上本門寺へでかけました。
最近は午後7時には夜空が星を飾る暗さになりました。
セミの声は徐々に少なくなり秋の虫たちが切なく鳴いています。


暑すぎもせず、
寒すぎもせず。
最良の散歩日和です。


池上本門寺加藤清正公が寄進した此経難持坂を登る高台にあります。
坂をのぼりきるところにある長栄堂前からみる夜景が気に入っている。


午後5時に本門寺の本堂は閉まりひっそりとします。
五重塔は赤々とライトアップされています。
ですが華々しくはなく周囲の墓を見守り鎮魂へ導く象徴のように思える。


そのような場ですから訪れる人は少ないようだが、
実は此経難持坂のきつい上り坂の階段を利用して、
何度も階段の上り下りをしている人がずいぶんいます。
きつい坂を利用すればいいトレーニングになるだろう。


今の私の仕事には瞬発力よりも持久力を養成するトレーニングが必要です。
長時間の施術に耐えられるよう思考を方向付け意識をコントロールする。
そして集中力や観察力を拡大していくのです。
それには今まで来たことがない場所への長距離散歩が最適なんですよね。
そう思っていてダッシュをトレーニングに入れようと考えたことはない。


ですがここ此経難持坂は意外にもダッシュの聖地かもしれないと思えた。


お父さんと小学生くらいの息子さんが私の隣をすり抜けた。
ダッシュで階段の往復上り下りをしているではないですか。
息子さんはぜーぜーと息を弾ませていますが、
お父さんはかなり余裕がある。
確実に父親としての威厳が保たれているな、と思いました。


そして片足でケンケンしながら階段をのぼる人もいました。


そういえばプロスポーツ選手もこの此経難持坂でトレーニングしたと、
聞いたこともありますから。


夜の静まった境内には、
ずっとはぁはぁという息遣いがこだましていました。


体を大切に体力を養おうとする方々に、
本門寺の威徳が加わることでしょうね。