「息苦しい」ときは呼吸器関連の深層筋解放を

「息苦しいなぁ」と思っている人いませんか。
そして肩が凝っているとか。




いろいろと原因はあるでしょう。


かみ合わせだったり精神的なものであったり。
単純に肩の問題だけじゃないんですが、
意外に多いのがやっぱり肩や首などの
ローテーター筋肉群が硬化していたり
肋骨のあいだの肋間筋が縮んでたり
胸椎が側湾していたり。


あるボディワークの本をこれらのリリースの方法が紹介されていました。
わかりやすくどの部分の筋肉をとらえて解放を試みるか解説してある本。
とても印象のよい本なんですが、
ただ相応に日頃からストレッチなどをしている人じゃないと、
このようなやり方で解けるもんじゃない!
と感じられます。


たとえば
脇下にピンポン玉ほどのしこりがあったり、
鎖骨下のしこりが骨化していたり、
肋間筋が硬くなり肋骨が一枚板に。


などのときには紹介された方法を跳ね返されます。


表層や中間層上部の筋膜がゆるめば一時的に体調は楽になるんですけど、
深部が硬ければそこの部分が関節をずらす力を秘めています。
すぐに関節のずれから来る表層筋および中層筋の張りがでてきます。


深層部の筋肉は関節を正しい位置に導くこともできますが、
それが固まればずれた状態にも導くことができるのです。


関節がずれた状態をずれていても支えられるようなつっかえ棒の役割を
深層部の硬い筋膜層は背負っているのです。
自らこさえた関節のずれを補正する役割を秘めた深層筋です。
必要で止むに止まれず必要に迫られこさえたものなので
慢性化したものとなればそれは自然に解けることは期待できません。
そのしこりがなければゆがんだ骨格を支えられなくなるのですから。


骨のように化けるが骨になりきれない深層筋の筋膜。
ずらされた関節の不安定さを完全にぬぐうことはできず、
新たに深層筋の骨化を進行させて耐え抜こうとします。
ここが厄介なところです。


関節が整えられれば骨を整えて垂直に立てたり力をつなぐことができる。
有機的にかかとから頭のてっぺんの骨までが連携した動きができる。
脊柱を大黒柱にできる状態です。


関節がずれていると骨が途中で傾斜した不安定さがあれば危険です。
さまざまに変化する動作に対応できませんから、
関節のずれを自前の筋肉を骨化させるような傾向を生じさせます。
しこりというつっかえ棒やサポーターを巻き体の安定を図ります。
理想的な骨格は適宜必要な立体空間を生み出します。
それがあるおかげで内臓などの柔らかい圧迫を嫌う部位を守れるのです。
ですが関節がずれればその体内空間は萎縮させたり偏らされてしまいます。


つまり呼吸器に関連する関節に大きな影響を与えるしこりがあるならば
その機能が理想から離れだして肺の働きが悪くなっています。


呼吸器に関係したしこりを根っこから緩めれば
呼吸の質が改善し後戻りしにくくなるでしょう。


ときにはツキモノが消えたといって明るい顔をして喜ぶ人もいるほどです。


そのツキモノは生命力を削り取ってしまう怖いツキモノです。
胸が萎縮するだけで心臓負担で循環器に問題が出たり、
胸腺が萎縮して免疫系にも問題が出てしまうようです。


そのようなツキモノは早めに降ろしておくに限ります!


なので深層のしこりを緩めていくことが、
後戻りを抑え前進するためには大切です。




ちなみに骨盤の立体ぐあいと胸郭の立体ぐあいは
ゆがみの様子が相互に類似する傾向があります。


もし骨盤が開きすぎていたり前傾したり左右の回旋がずれて固定していれば
骨盤がある程度の深さでリリースすることを先にしておかないと、
胸郭周りの呼吸に関するしこりは奥にもぐったままで見つけにくいようです。



呼吸器周りのしこりは、
しこり量や質によりますがものすごい強い鋭い痛みを発する場所です。
下手な解き方をすればすぐに毛細血管が傷つきもみ返しが出ます。
そんなところですからなかなか怖くて一般の方は自分で深層筋まで含め
マッサージを施そうとしづらいところだと思います。



そんなときは呼吸器関係に広がるしこりなんかは
説明に時間を惜しまない施術者に施術を依頼して
状況を教えていただければと願い出れば確実です。


マニアックなところではのどののど仏より下のしこりが
骨盤底筋群の硬直とリンクしているからここを解かないととかいって
解かれる事もあるかもしれません。
けっこうとかれたときはきついんですが、
場合によっては自然呼吸のリズムが乱れていた人が
理想に近づく大きなきっかけとなることもあります。


そんなことはまずもって整体等の一般書には書かれていない。


そういうところについてもサポートしていただけるかもしれませんから。