低い血圧が少しずつ正常値に。

いくら姿勢が変わってもそれだけではあまり意味がないように感じる。
もちろん姿勢が良好となるのはスタイルが改善され見栄えがよくなる。
ですがもし施術を受けて低い血圧が一向にその状態を維持してるなら
健康体とはいえません。

たとえば低血圧ですと、
体の末端の毛細血管まで血流が行きづらい。
新しい血液も届きづらい状況です。
老廃物と化した疲労物質や二酸化炭素を含む血液が
思うように排泄できなくて酸化して体に蓄積します。
酸性が強まれば血液が粘性を強めて流れにくくなる。
見えないところで悪循環を起こしているのです。

またそのようなコンディションのときには、
体内のしこりができたとしたら解けにくい。

しこりは寝ているときに効率的に溶かす仕組みもあるようですが、
溶かすにも血液の熱の力が必要です。
固まったゼラチンにお湯をかけて溶かすような感じです。
睡眠時の筋肉が弛緩した状態のとき髪の毛より細い毛細血管に血が入り込み
不必要な状況でも筋硬化をし続けるよう誤った命令を出し続ける神経に
十分な酸素が送られて正常に筋弛緩をさせてくれるような仕組みもあります。

極端な血圧の上が９０台以下の低血圧ならば、
しこりを自力で解くための機能が働きにくい。
そのために血圧が正常値程度ある人に比べて
体内にしこりが蓄積しやすいのです。

普通ならば「そんな疲れは寝れば直る」というところが、
寝ても直らない。
それどころかしこりの蓄積量が増せば
血圧の異常は不用意にしこりが血管を圧迫して血流をもっと悪化させる。

つまりいったん低血圧で体調を崩してしまわれると、
加速度的に体内のしこりを蓄積し増やされるために
かなり厄介な状況が起きるのです。

たとえばですが施術で筋肉を緩めても非常に戻りやすいです。

つまり姿勢が一時は改善しても、
筋肉の硬直する以前のパターンに引きづられてもっていかれやすい。

なので血圧を含めたバイタルサインというものは、
欠かせない現状を判断するための重要な情報です。

本格的に体質を変えるほどの施術をしないと血圧が低い状態が続きます。
その状態では、痛みが改善しても、姿勢がよくなっても、
いずれ速やかに筋肉のしこりが蓄積されるため辛くなる。

そこから抜け出すことができるとすれば、
すばらしいことだとは思いませんか？

大変だがちゃんと血圧を改善するほどの突っ込んだ施術をすると、
意外と思えるほど高い確率で血圧が徐々に良好な状態になります。
年々私の施術の技術が上がるにつれてその確率は高まっています。

低血圧のお客様の当初の身体的なダメージ状況にもよりますが、
少しずつ血行が正常化していき血圧が改善していくと、
今は以前よりも疲れなくなったと自覚していても、
いずれ体力がついてタフになったときに、
昔から自分はこういう体だと思えてくる。

辛かったときのことや苦しかったことは、
人間は喉もと過ぎると熱さを忘れるので。

そこまでいくと、
「そろそろ施術は終了ですね」となります。

できるだけ早く、
低血圧から縁を切ってほしい。
そう願っています。